8【中学国語】吉野弘「虹の足」主題・表現効果ドリル
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最後は「読解ドリル②(主題・表現効果編)」です。作者がなぜそのような表現を使ったのか、そしてこの詩を通して私たちに伝えたかった「深いメッセージ(主題)」について読み解いていきましょう。
「山路を登るバスの中で見たのだ、虹の足を。」と、あえて言葉の順序を逆(倒置法)にすることで、どのような表現効果が生まれていますか。最も適切なものを1つ選びましょう。
正解は「虹の足を見つけたときの驚きや強い感動を、読者に印象づける効果。」です。
普通の言葉の順番を逆にして「虹の足を。」を文の最後に置く(倒置法)ことで、「ついに虹の根本を見たぞ!」という作者の強い感動が強調されて読者に伝わります。
詩の中で「そっと」「すらりと」「すっくと」などの状態を表す言葉(擬態語)を多く使うことには、どのような表現効果がありますか。最も適切なものを1つ選びましょう。
正解は「虹がまるで意思を持って動いているかのように、生き生きとした情景を伝える効果。」です。
「そっと」「すらりと」「すっくと」「すっぽり」という音の響き(擬態語)が連続することで、虹が空から降りてきて村を包み込むまでの不思議でダイナミックな動きが、具体的に頭に浮かびます。
「虹がそっと足を下ろした」「すっぽり抱かれて」など、虹を人間のように描く(擬人法)ことには、どのような表現効果がありますか。最も適切なものを1つ選びましょう。
正解は「虹をただの自然現象ではなく、村を優しく包み込む温かい存在として感じさせる効果。」です。
ただの光の現象である虹を、足があって村を「すっぽり抱く」ことができる人間のように見立てる(擬人法)ことで、虹に対する親しみや温かさが強調されます。
「―――おーい、君の家が虹の中にあるぞオ」という心の声には、作者のどのような思いが込められていますか。最も適切なものを1つ選びましょう。
正解は「こんなに素晴らしい場所にいるのに気づいていない村の人々に、その素晴らしさを教えてあげたいという思い。」です。
自分たちからは最高に美しく見える虹の中にいるのに、村の人々はそれに気づかず家の中にいます。作者は「あなたは今、こんなにも素晴らしい場所にいるんだよ!」と教えてあげたくなったのです。
バスの乗客(他人)と、村の人々(自分)の「見え方の対比」は、どのようなことを表していますか。最も適切なものを1つ選びましょう。
正解は「遠くから客観的に見ている他人には美しさがわかるが、その真っただ中にいる本人には近すぎて見えないということ。」です。
この対比が、この詩の最も重要なメッセージ(主題)につながる土台となります。「美しさ(=幸福)」は、その中にいる本人には近すぎて見えにくいものだということです。
「そんなこともあるのだろう」という一文は、詩全体の中でどのような役割を持っていますか。最も適切なものを1つ選びましょう。
正解は「ただの風景の描写から、人間の生き方や幸福についての考え(主題)へと話題を切り替える役割。」です。
「そんなこともあるのだろう」という言葉を境に、作者は「目の前の虹」の話から離れ、「私たち人間の人生(幸福のあり方)」についての深い思索へと入っていきます。
この詩では、「虹(虹の足)」は人間の人生における「あるもの」の象徴(シンボル)として描かれています。それは何ですか。最も適切なものを1つ選びましょう。
正解は「幸福」です。
この詩における「虹」は、他人にはうらやましく見えるのに、自分では気づかない「幸福(しあわせ)」の象徴として描かれています。
「格別驚きもせず 幸福に生きている」とは、人間のどのような状態を表していますか。最も適切なものを1つ選びましょう。
正解は「自分が恵まれていることに気づかず、それを当たり前の日常として無自覚に生きていること。」です。
村の人々が素晴らしい虹の中にいるのに「いつも通り」暮らしているように、私たち人間も、自分が得ている「日常の当たり前の幸せ」にはなかなか気づけない(無自覚である)という意味です。
この詩全体を通して、作者が最も伝えたいこと(主題)はどれですか。最も適切なものを1つ選びましょう。
正解は「人は自分では気づかないうちに、他人から見ればうらやましいほどの幸福(当たり前の幸せ)に包まれて生きているということ。」です。
「自分はなんて不幸なんだ」と思っていても、他人から見れば「あなたは十分に幸せ(虹の中)に包まれているよ」ということがたくさんある。そんな、日常の無自覚な幸福への気づきがこの詩の主題です。
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。
