グローバル化とは?国際競争・国際分業・日本の役割をわかりやすく解説
中学3年生の公民では、「グローバル化」について学習するよ。
今の社会では、人や物、お金、情報が国境をこえて行き来することが、とても当たり前になってきているよね。
たとえば、外国で作られた食べ物や服を日本で買ったり、日本の企業が海外で工場を動かしたり、海外のニュースがすぐにスマートフォンで届いたりすることも、みんなグローバル化と深く関わっているんだ。
この記事では、グローバル化とは何か、国際競争や国際分業とは何か、そしてグローバル社会の中で日本にどのような役割が求められているのかを、わかりやすく解説していくよ。
この記事で分かること
- グローバル化とは何か
- 国際競争と国際分業の意味
- グローバル化によって私たちの生活がどう変わったか
- グローバル社会の課題と日本の役割
- 異なる文化や背景をもつ人々と共生することの大切さ
目次
1. グローバル化とは
グローバル化とは、人や物、お金、情報などの移動が、国境をこえて地球規模に広がり、世界の結びつきが強まっていくことだよ。
昔に比べると、飛行機や船の発達によって、遠くの国との行き来や貿易がしやすくなったよね。また、インターネットの広がりによって、世界中の情報がすぐに手に入るようにもなったんだ。
だから、今の私たちの生活は、日本の中だけで完結しているわけではないよ。身の回りの物を見ても、外国で作られた物がたくさんあるし、日本の会社が海外で活動していることも多いんだ。
たろう
くまごろうこのように、世界の国々や人々の結びつきが深まっていることが、グローバル化の大きな特徴なんだ。

2. 国際競争と国際分業
グローバル化が進むと、国と国との間で商品やサービスのやり取りが活発になるよね。すると、企業が国内だけでなく海外の市場でも商品やサービスの質、価格、技術などで競い合うようになるんだ。
国際競争とは、企業などが国境をこえて、商品やサービスの質、価格、技術などで競い合うことだよ。
たとえば、同じような製品でも、日本の企業が作った物、アメリカの企業が作った物、中国の企業が作った物などが、世界の市場で競争しているんだ。
また、グローバル化が進むと、それぞれの国が得意な分野を分担して生産する国際分業も進んでいくよ。
国際分業とは、各国がそれぞれ得意な産業や生産活動を分担し、たがいに支え合うしくみのことなんだ。
たとえば、ある国は自動車づくりが得意、別の国は電子部品づくりが得意、また別の国は農産物の生産が得意というように、それぞれの強みを生かして世界全体で分担していくんだよ。
さらに、ものづくりだけでなく、ソフトウェア開発、医療や福祉の人材、観光、金融、研究開発など、サービスや技術の分野でも国境をこえた分担や協力が広がっているよ。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 国際競争 | 企業などが国境をこえて、商品やサービスの質、価格、技術などで競い合うこと。 |
| 国際分業 | 各国が得意な分野を分担して生産し、たがいに支え合うこと。 |

こうしたしくみにはよい面もあるよ。効率よく生産できるようになったり、さまざまな国の商品が手に入りやすくなったりするからだね。
でもその一方で、外国からの輸入や海外の景気に大きく左右されやすくなるという面もあるんだ。
たとえば日本では、食べ物の多くを外国から輸入しているため、食料自給率の低さが課題のひとつになっているよ。
食料自給率とは、国内で消費する食料を、国内の生産でどれだけまかなえているかを示す割合のことなんだ。
日本の食料自給率は、近年、カロリーベースで38%前後となっていて、外国からの輸入に大きく支えられていることが分かるよ。
つまり、グローバル化によって外国の食料を手に入れやすくなった一方で、外国の不作や国際情勢の変化、輸送の混乱などの影響を受けやすくなることもあるんだ。
3. グローバル化で変わる私たちの生活
グローバル化によって、私たちの生活は大きく変わってきたよ。
まず、外国の商品を身近に買えるようになったね。スーパーやコンビニでも、外国産の食べ物や海外の企業の商品をよく見かけるはずだよ。
また、人の移動も活発になっているんだ。海外で活やくする日本人が増えたり、日本で暮らす外国人が増えたりして、社会の中でさまざまな文化にふれる機会も多くなっているよ。
さらに、情報の広がり方も大きく変化したんだ。インターネットやSNSによって、世界の出来事をすぐに知ることができるようになったよね。
たとえば、海外で起きた自然災害や戦争、経済の変化なども、すぐに日本に伝わるようになったんだ。
こうして見ると、グローバル化は「世界が近くなった」とも言えるね。
たろう
くまごろう4. グローバル化の良い面と課題
グローバル化には、生活を便利にする良い面がある一方で、解決しなければならない課題もあるよ。
テストでは、「良い面」と「課題」をセットで整理しておくと理解しやすいんだ。
| 良い面 | 課題 |
|---|---|
| 外国の商品やサービスを利用しやすくなる。 | 輸入に頼りすぎると、海外の状況に影響されやすくなる。 |
| 企業が海外で活動しやすくなり、産業が発展する。 | 国際競争が激しくなり、国内の産業や雇用に影響が出ることがある。 |
| 各国が得意分野を生かして国際分業できる。 | 一部の国や地域に生産を頼りすぎると、供給が止まったときに困ることがある。 |
| 世界の情報をすばやく知ることができる。 | 情報の正しさを見きわめる力が必要になる。 |
| 異なる文化や価値観にふれる機会が増える。 | 文化や生活習慣の違いによる誤解や対立を防ぐ努力が必要になる。 |
グローバル化は、「良い」「悪い」と一言で決められるものではないよ。
便利さや豊かさを生み出す一方で、海外への依存、格差、文化の違いへの理解など、考えなければならない問題もあるんだ。
5. グローバル社会の課題と日本の役割
グローバル化が進んだ社会を、グローバル社会というよ。
グローバル社会では、世界の国々が深く結びついているから、ひとつの国だけでは解決できない課題も増えているんだ。
たとえば、地球温暖化、感染症の世界的な広がり、国際的なテロリズム、難民問題、貧困、食料問題などは、どれも国際的な協力が必要な課題だよ。
テロリズムとは、政治的・社会的な目的のために、人々に恐怖を与える組織的な暴力による脅威のことだよ。こうした問題も、ひとつの国だけで防ぐことが難しい場合があるんだ。
また、世界には豊かな国と貧しい国との間に大きな格差があることも課題なんだ。グローバル化によって便利さが増した一方で、その利益を十分に受けられない人々もいるんだよ。
こうした中で、日本にもさまざまな役割が求められているんだ。
- 国際協力を進めること
- 環境問題の解決に取り組むこと
- 平和な国際社会づくりに参加すること
- 技術や経験を生かして、世界の課題解決に協力すること
- 世界の人々と協力しながら、貧困や災害などの問題に向き合うこと
日本は国際社会の一員として、世界の課題に無関係ではいられないんだ。だから、国際協力や支援、平和への取り組みなどを通して、世界に貢献することが大切なんだよ。
6. 異なる文化や背景をもつ人々と共生する社会
グローバル化によって、日本でも外国人と関わる場面が増えてきているよね。
学校、地域、職場、観光地など、さまざまな場所で、異なる文化や背景、考え方をもつ人々と出会うことが多くなっているんだ。
そんな中で大切なのが、たがいの違いを認め合い、尊重し合うことだよ。
文化や言葉、生活習慣が違っていても、「違うからこそ学べることがある」と考えることが大切なんだ。
このように、異なる文化や背景をもつ人々が、たがいを尊重しながらともに生きることを共生というよ。
グローバル社会では、ただ世界とつながるだけではなく、異なる文化や背景をもつ人々とともに生きる社会をつくっていくことも求められているんだ。
たろう
くまごろう7. 重要語句のまとめ
この単元で特に大切な語句を整理しておこう。
| 重要語句 | 意味 |
|---|---|
| グローバル化 | 人や物、お金、情報などの移動が、国境をこえて地球規模に広がり、世界の結びつきが強まること。 |
| 国際競争 | 企業などが国境をこえて、商品やサービスの質、価格、技術などで競い合うこと。 |
| 国際分業 | 各国が得意な分野を分担して生産し、たがいに支え合うこと。 |
| 食料自給率 | 国内で消費する食料を、国内の生産でどれだけまかなえているかを示す割合。 |
| グローバル社会 | 世界の国々や人々の結びつきが深まり、国際的な課題に協力して取り組む必要がある社会。 |
| 国際協力 | 国どうしが協力して、国際的な課題の解決に取り組むこと。 |
| テロリズム | 政治的・社会的な目的のために、人々に恐怖を与える組織的な暴力による脅威。 |
| 共生 | 異なる文化や背景をもつ人々が、たがいを尊重しながらともに生きること。 |
グローバル化は、ただ「世界とつながること」ではないよ。
国際競争や国際分業が進み、生活が便利になる一方で、食料自給率や国際的な課題、異なる文化や背景をもつ人々との共生など、新しい課題についても考える必要があるんだ。
だから、公民ではグローバル化を「便利になってよかった」で終わらせず、どのような課題が生まれ、どう向き合うかまで考えることが大切なんだよ。

この単元のポイント
- グローバル化とは、人や物、お金、情報などが国境をこえて地球規模に広がること。
- グローバル化が進むと、国際競争や国際分業が進む。
- 国際競争では、企業などが国境をこえて、質や価格、技術などで競い合う。
- 国際分業には効率化というよい面がある一方、他国への依存が強まる面もある。
- 日本では、食料自給率の低さが課題のひとつになっている。
- グローバル社会では、環境問題、感染症、貧困、難民問題、食料問題など、国際協力が必要な課題がある。
- 異なる文化や背景をもつ人々と尊重し合い、共生することが大切である。
ここまで学習できたら、ぜひ「グローバル化」のテスト対策練習問題とドリルに挑戦しよう!
『グローバル化』テスト対策練習問題と過去問まとめ
【中学公民】「グローバル化」重要語句ドリル
【中学公民】「国際競争と国際分業」内容理解ドリル
【中学公民】「グローバル社会の課題」内容理解ドリル
【中学公民】「共生社会と日本の役割」内容理解ドリル
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

