衣服の繊維一覧|天然繊維と化学繊維の特徴を中学生向けに解説

Tシャツや制服、セーターなどのタグを見ると、「綿100%」「ポリエステル65%」「毛70%」のように、衣服に使われている繊維の名前が書かれていることがあるよ。

このような表示を読むためには、繊維の種類原料を知っておくことが大切なんだ。

繊維には、植物や動物からとれる天然繊維と、人の手でつくられる化学繊維があるよ。

この記事では、中学家庭科で覚えておきたい繊維の種類と原料を、一覧でわかりやすくまとめるよ。

この記事でわかること

  • 繊維とは何か
  • 天然繊維と化学繊維の違い
  • 植物繊維・動物繊維・合成繊維・再生繊維の分類
  • 綿・麻・毛・絹・ポリエステル・ナイロン・アクリル・レーヨン・キュプラの原料と特徴
  • 衣服タグの組成表示の読み方
  • 家庭科のテストで出やすいポイント

1. 繊維とは?衣服を作る材料のこと

繊維とは、糸や布を作るもとになる細い材料のことだよ。

衣服は、繊維から糸を作り、その糸を織ったり編んだりして布にし、その布をぬい合わせて作られているんだ。

つまり、衣服のいちばんもとになる材料が繊維なんだね。

衣服のタグには、「綿100%」「ポリエステル65%・綿35%」のように、どの繊維がどれくらい使われているかが書かれていることがあるよ。

このような表示を組成表示というんだ。

繊維の種類によって、肌ざわり、汗の吸いやすさ、乾きやすさ、しわになりやすさ、暖かさ、洗いやすさなどが変わるよ。

たろう
服のタグに「綿100%」って書いてあるのを見たことがあるよ。あれが繊維の名前なんだね。
くまごろう
そうだよ。どんな繊維でできているかを知ると、その服の特徴や手入れのしかたも考えやすくなるんだ。

2. 繊維は大きく天然繊維と化学繊維に分けられる

繊維が天然繊維と化学繊維に分かれ、植物繊維・動物繊維・再生繊維・合成繊維に分類されることを中学生向けに整理した図解

繊維は、大きく天然繊維化学繊維に分けられるよ。

まずは、「自然の植物や動物からとれるものか」「人の手で化学的につくられるものか」で分けて考えるとわかりやすいんだ。

分類意味代表例
天然繊維自然の植物や動物からとれる繊維綿・麻・毛・絹
化学繊維人の手で化学的につくられる繊維ポリエステル・ナイロン・アクリル・レーヨン・キュプラ

さらに、天然繊維は植物繊維動物繊維に分けられるよ。

化学繊維は、教科書では合成繊維再生繊維に分けて整理することが多いんだ。

ここで大切なのは、レーヨンやキュプラも化学繊維の仲間だということだよ。ただし、石油などからつくる合成繊維ではなく、木材や綿の種のまわりのうぶ毛などをもとに作り直した再生繊維に分類されるんだ。

大分類小分類代表例
天然繊維植物繊維綿・麻
天然繊維動物繊維毛・絹
化学繊維合成繊維ポリエステル・ナイロン・アクリル
化学繊維再生繊維レーヨン・キュプラ

まず覚える分類

  • 綿・麻は、植物からとれる植物繊維
  • 毛・絹は、動物からとれる動物繊維
  • ポリエステル・ナイロン・アクリルは、石油などをもとにつくられる合成繊維
  • レーヨン・キュプラは、木材や綿の種のまわりのうぶ毛などをもとにつくられる再生繊維

3. 天然繊維の種類と原料一覧

天然繊維は、自然の植物や動物からとれる繊維だよ。

天然繊維は、さらに植物からとれる植物繊維と、動物からとれる動物繊維に分けられるんだ。

植物繊維

植物繊維は、植物からとれる繊維だよ。代表的なものは、綿なんだ。

繊維原料特徴よく使われるもの
綿綿花の種子につく白いわた吸湿性があり、肌ざわりがよい。水をよく吸う。Tシャツ、肌着、タオル、シャツ
麻の茎など通気性がよく、涼しい。水を吸いやすく、乾きやすいものもある。夏服、シャツ、ふきん、ハンカチ

綿は、汗を吸いやすく、肌ざわりがよいので、肌にふれる衣服やタオルなどに使われやすいよ。

麻は、通気性がよく、涼しく感じやすいので、夏の衣服やふきんなどに使われることがあるんだ。

ただし、綿や麻はしわになりやすいものもあるので、着たあとの手入れやアイロンが必要になることもあるよ。

動物繊維

動物繊維は、動物からとれる繊維だよ。代表的なものは、なんだ。

繊維原料特徴よく使われるもの
羊などの動物の毛かさ高で暖かく、保温性がある。しわになりにくいものもある。セーター、コート、マフラー、毛布
蚕のまゆ光沢があり、なめらか。肌ざわりがよい。着物、ブラウス、ネクタイ、スカーフ

毛は、空気をふくみやすく、暖かいので、冬の衣服に使われやすいよ。

絹は、光沢があり、なめらかな手ざわりがあるので、着物やブラウスなどに使われることがあるんだ。

毛や絹は、水や洗剤の影響を受けやすいものもあるため、洗う前に洗濯表示を確認することが大切だよ。

4. 化学繊維の種類と原料一覧

化学繊維は、人の手で化学的につくられる繊維だよ。

化学繊維には、石油などをもとにつくられる合成繊維と、木材や綿の種のまわりのうぶ毛などをもとにつくられる再生繊維があるんだ。

合成繊維

合成繊維は、石油などをもとに、化学反応によってつくられる繊維だよ。

代表的なものに、ポリエステルナイロンアクリルがあるよ。

繊維原料・作り方特徴よく使われるもの
ポリエステル石油などをもとに化学的につくられるしわになりにくく、乾きやすい。熱で加工しやすい。制服、シャツ、体操服、スポーツウェア
ナイロン石油などをもとに化学的につくられる丈夫で軽い。摩擦に強い。スポーツウェア、くつ下、バッグ、レインウェア
アクリル石油などをもとに化学的につくられる毛に似た風合いがあり、軽くて暖かい。セーター、毛布、マフラー、ニット製品

ポリエステルは、学校生活でもよく使われる繊維だよ。しわになりにくく、乾きやすいので、制服や体操服、シャツなどにも使われることがあるんだ。

ナイロンは、丈夫で軽いので、スポーツウェアやくつ下、バッグなどに使われることがあるよ。

アクリルは、毛に似た感じがあり、軽くて暖かいので、セーターや毛布などに使われることがあるんだ。

再生繊維

再生繊維は、木材や綿の種のまわりのうぶ毛などの天然の原料を一度溶かし、繊維として作り直したものだよ。

化学繊維の仲間だけれど、石油などをもとに新しく合成する繊維とは違い、天然の原料を繊維として再生しているところがポイントなんだ。

代表的なものに、レーヨンキュプラがあるよ。

繊維原料・作り方特徴よく使われるもの
レーヨン木材などをもとに、一度溶かして繊維として再生したもの吸湿性があり、絹に似た風合いがある。水に弱いものもある。ブラウス、裏地、ワンピース
キュプラ綿の種のまわりのうぶ毛などをもとに、一度溶かして繊維として再生したもの吸湿性があり、なめらかな風合いがある。裏地、ブラウス、スカーフ

レーヨンやキュプラは、化学繊維に分類されるけれど、原料には木材や綿の種のまわりのうぶ毛などが使われるよ。

一度溶かして、もう一度繊維として作り直すので、再生繊維と呼ばれるんだ。

レーヨンやキュプラは、吸湿性があり、なめらかな風合いをもつことがあるよ。ただし、水に弱いものもあるため、洗濯表示をよく確認しよう。

綿・麻・毛・絹・レーヨン・ナイロン・ポリエステル・アクリルの原料と特徴を中学生向けに一覧で整理した家庭科の図解

5. 繊維の種類と着心地・手入れの違い

繊維の種類が変わると、着心地や洗いやすさ、乾きやすさ、しわになりやすさなども変わるよ。

ここでは、教科書で整理されているように、主な繊維の性質を比べてみよう。

繊維着心地・特徴湿気の吸いやすさぬれたときの強度しわ乾きやすさ手入れの注意
綿しなやかさがあり、肌ざわりがよい吸いやすい強いなりやすい乾きにくいアイロンは高温が目安だが、洗濯表示を確認する
張りやこしがあり、水にまつわりつかず涼しい吸いやすい強いなりやすい乾きやすいアイロンは高温が目安だが、洗濯表示を確認する
かさ高で暖かく、保温性がある吸いやすい普通なりにくい乾きにくい中性洗剤や低めの温度での手入れが必要なものが多い
しなやかで光沢があり、肌ざわりがよい吸いやすいやや弱いなりやすい乾きにくい中性洗剤や低めの温度での手入れが必要なものが多い
ポリエステル加工によりさまざまな風合いを出せる吸いにくい強いなりにくい乾きやすい熱に弱い加工がある場合もあるため、洗濯表示を確認する
ナイロン丈夫で軽い吸いにくい強いなりにくい乾きやすい熱に弱いものがあるため、アイロンは低温が目安
アクリル毛に似た風合いをもつ吸いにくい強いなりにくい乾きやすい熱に弱いものがあるため、アイロンは低温が目安

アイロンの温度は、洗濯表示では高温210℃、中温160℃、低温120℃のように示されるよ。

ただし、同じ繊維でも、布の作り方や加工のしかたによって、適した温度や手入れ方法が変わることがあるんだ。

実際に洗ったりアイロンをかけたりするときは、繊維の種類だけで判断せず、必ず衣服についている洗濯表示を確認しよう。

たろう
繊維によって、乾きやすさやアイロンの温度の目安まで変わるんだね。
くまごろう
そうだよ。でも、最終的には洗濯表示を確認することが大切だよ。繊維の種類は、服の特徴を考えるためのヒントなんだ。

6. 天然繊維と化学繊維の違い

天然繊維と化学繊維には、それぞれよさと注意点があるよ。

「天然繊維のほうがよい」「化学繊維はよくない」と決めつけるのではなく、衣服の目的や季節、手入れのしやすさに合わせて選ぶことが大切なんだ。

比べるポイント天然繊維化学繊維
原料植物や動物木材、綿の種のまわりのうぶ毛、石油などをもとに人が作る
綿・麻・毛・絹ポリエステル・ナイロン・アクリル・レーヨン・キュプラ
特徴肌ざわりや吸湿性にすぐれるものが多い丈夫、乾きやすい、しわになりにくいものが多い
注意点縮みやすい、しわになりやすい、虫食いなどに注意が必要なものもある熱に弱いもの、静電気が起きやすいもの、湿気を吸いにくいものもある

たとえば、汗を吸いやすい肌着には綿が使われることが多いね。

一方で、すぐ乾いてしわになりにくい衣服には、ポリエステルなどの化学繊維が使われることがあるよ。

どちらがよいかは、衣服の使い道によって変わるんだ。

7. 衣服タグの組成表示を読んでみよう

繊維の種類を学ぶと、衣服タグの組成表示が読めるようになるよ。

組成表示とは、その衣服にどの繊維がどれくらい使われているかを示す表示のことだよ。

衣服タグに書かれた綿100%、ポリエステル65%・綿35%、毛70%・ナイロン30%などの組成表示の読み方を中学生向けに説明した図解

例1:綿100%のTシャツ

表示例読み取り方
綿100%このTシャツは、すべて綿でできている。綿は吸湿性があり、肌ざわりがよいので、肌にふれる衣服に使われやすい。

例2:ポリエステル65%・綿35%の制服シャツ

表示例読み取り方
ポリエステル65%
綿35%
ポリエステルと綿が混ざった衣服。ポリエステルの「乾きやすい・しわになりにくい」という特徴と、綿の「汗を吸いやすい」という特徴を組み合わせていると考えられる。

例3:毛70%・ナイロン30%のセーター

表示例読み取り方
毛70%
ナイロン30%
毛が多く使われているので、暖かさがありそうな衣服。ナイロンが混ざることで、丈夫さを補っている場合がある。毛は洗い方に注意が必要なことがあるので、洗濯表示も確認する。

組成表示で「どんな繊維でできているか」を確認し、洗濯表示で「どう手入れするか」を確認すると、衣服を長く大切に使いやすくなるよ。

洗濯表示マークの意味をくわしく確認したい場合は、「洗濯表示マーク一覧」のページも参考にしよう。

衣服タグには、繊維の種類を示す組成表示だけでなく、洗濯や乾燥、アイロンの方法を示す洗濯表示も書かれているよ。洗濯表示の意味は、洗濯表示マーク一覧|衣服のタグの意味を中学生向けにわかりやすく解説の記事でくわしく確認できるよ。

8. テストに出やすいポイント

テストに出やすいポイント

  • 繊維とは、糸や布を作るもとになる細い材料のこと。
  • 繊維は大きく、天然繊維と化学繊維に分けられる。
  • 天然繊維は、自然の植物や動物からとれる繊維である。
  • 化学繊維は、人の手で化学的につくられる繊維である。
  • 綿と麻は植物繊維である。
  • 毛と絹は動物繊維である。
  • 綿の原料は綿花、麻の原料は麻の茎などである。
  • 毛の原料は羊などの動物の毛、絹の原料は蚕のまゆである。
  • ポリエステル・ナイロン・アクリルは、石油などをもとにした合成繊維である。
  • レーヨン・キュプラは、木材や綿の種のまわりのうぶ毛などをもとにした再生繊維である。
  • 再生繊維は化学繊維の仲間である。
  • 組成表示を見ると、どの繊維がどのくらい使われているかがわかる。
  • 繊維の種類によって、肌ざわり、乾きやすさ、しわになりやすさ、暖かさ、洗いやすさなどが変わる。
  • 繊維の性質は、布の作り方や加工によって変わることがあるため、実際の手入れでは洗濯表示を確認する。

繊維の種類を知ると、衣服タグの組成表示が読みやすくなるよ。

衣服を選ぶときや手入れするときには、「どんな繊維でできているか」と「どのように手入れするか」を合わせて確認しよう。

繊維の特徴を理解して、衣服を長く大切に使えるようにしていこう。

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

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