1島崎藤村「初恋」①
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「初恋」の作者を漢字で答えなさい。
正解は「島崎藤村」です。
「初恋」の詩の形式を漢字5文字で答えなさい。
正解は「文語定型詩」です。
「初恋」は「…思ひけり」のように、昔の書き言葉で作られているので、文語である。文字数も、「7音」と「5音」の決められた繰り返しになっているので、「定型」である。よって、文語+定型で「文吾定型詩」である。
「初恋」の詩のリズムを漢字3文字で答えなさい。
正解は「七五調」です。
「まだあげそめし(7音)」「まえがみの(5音)」のように、7音と5音の繰り返しなので、七五調である。
少女の初々しい様子を表した部分を、詩の中から9文字で抜き出して答えなさい。
正解は「まだあげ初めし前髪」です。
大人の女性の仲間入りとして、髪を結いあげはじめたばかりということは、まだ大人になりたての初々しいという様子をあらわしている。
「まだあげ初めし前髪」の意味として適切なものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:まだ結ったことがない前髪
イ:結いはじめたばかりの前髪
ウ:初めて結った前髪
エ:結うことがむずかしい前髪
正解は「イ」です。
「初恋」が書かれた明治時代では、女性は12歳くらいになると髪を結い上げていた。「きみ」が大人の女性の仲間入りになって、髪を結いはじめたばかりということを意味している。
二人が出会ったのはどこか、詩の中から5字以内で抜き出して答えなさい。
正解は「林檎のもと」です。
「林檎のもとに見えしとき」とは、林檎のもとに君の姿が見えたということなので、二人が出会ったのは「林檎のもと」である。
「花ある君」の意味としてもっとも適切なものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:花のように美しい君
イ:花の髪飾りをつけている君
ウ:花を手に持っている君
エ:花を愛している君
正解は「ア」です。
「きみ」が前髪にさしている櫛の花飾りのように、「きみ」がまるで花のように感じられた=「きみ」をまるで花のように美しいと思ったという意味がもっとも正しい。
第二連で「白」の対比として使われている詩の中の言葉を抜き出して答えなさい。
正解は「薄紅」です。
「君の白い手」と林檎の「薄紅」を対比させて印象づけている。
「白き手」とは、誰の手のことか。詩の中の言葉を抜き出して4文字で答えなさい。
正解は「花ある君」です。
「君」でも本来は合っているが、「4文字」と指示があるため「花ある君」と答える。
「人こひ初めしはじめなり」の意味として適切なものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:はじめて林檎を手に持った人
イ:秋のものがなしさに人恋しくなった
ウ:初めて人に恋をした
エ:はじめて林檎を持ってきてくれた人
正解は「ウ」です。
「人こひ」は「人に恋をした」ということ。
「こころなきためいき」の意味として適切なものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:思わずもれるためいき
イ:あきれて出るためいき
ウ:悲しみをこめたためいき
エ:思いやりのないためいき
正解は「ア」です。
「こころなき」とは、「ふとしたとき、思わず」という意味。現代で使われている「こころない」のイメージから、「思いやりがない」と間違えないように注意しよう。
「わがこころなきためいき」にはどんな感情が表現されているか。適切なものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:落胆
イ:喜び
ウ:あきらめ
エ:拒絶
正解は「イ」です。
「われ」は、「きみ」に恋をした喜びで、ふと思わずためいきをもらしてしまうことを表しているので、「恋心」と「喜び」がふさわしい。「ためいき」のイメージから、否定的なものを選んでしまわないように注意しよう。
「たのしき恋の盃を君が情けに酌みしかな」の意味として適切なものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:君のおかげで恋に酔いしれる楽しさを知ることができた
イ:恋という楽しいものを君が気遣って教えてくれた
ウ:楽しいはずの恋だったが、君は受け入れてくれなかった
エ:楽しい恋だと思っていたが、君は悲しんでいた
正解は「ア」です。
盃はお酒を飲む時に使うもので、お酒に酔うことと恋に酔うことをかけている。その恋は、「君が酌んでくれたから」ということから、「君のおかげで恋に酔いしれている」という意味になる。
「おのづからなる細道」の意味として適切なものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:もともとあった細道
イ:自然とできた細道
ウ:自然のままの細道
エ:いつまでもある細道
正解は「イ」です。
「おのづから」は、「自然に」ということ。
「問ひたまふ」とあるが、どのような状況か最も適切に説明しているものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:「われ」が「君」に問いかけている
イ:「君」が「われ」に問いかけている
ウ:「林檎畠の樹」が「われ」に問いかけている
エ:「われ」と「君」が細道に問いかけている
正解は「イ」です。
細道は、「われ」と「君」が何度も林檎畑の樹の下で会うために踏んできたことで自然にできた道であることを分かったうえで、いたずらっぽく「君」が「われ」に問いかけている。
「林檎畠の樹の下」に「細道」が出来た理由を最も適切に説明しているものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:長い年月が経つにつれて、自然に出来上がった
イ:「われ」が「君」が通りやすいようにと作った
ウ:「われ」と「君」が、林檎畠で会うために何度も通って出来た
エ:人々が林檎をとりに来ているうちに自然に出来上がった
正解は「ウ」です。
「薄紅の秋の実」とは、何のことか。詩の中の言葉を抜き出して答えなさい。
正解は「林檎」です。
第四連からは、「君」のどのような様子が読み取れるか。最も適切なものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:「われ」の行動の無責任さにいらだちを見せる「君」
イ:「われ」と過ごした時を愛おしく思う「君」
ウ:まだ知らないことが多くあどけない「君」
エ:「われ」の思いを受け入れられないと悩む「君」
正解は「イ」です。
自分たちが会うために踏んできたことで道が自然とできたことを、わざといたずらっぽく問いかける「君」の様子からは、二人で過ごしてきた時を愛おしく思っていることが読み取れる。
「われ」の恋が実ったことを表現しているのは第何連か。漢数字で答えなさい。
正解は「三」です。
「たのしき恋の盃を 君が情に酌みしかな」で「われ」の恋心を「君」が受け入れてくれたことを表現しているため、「われ」の恋が実ったことを表現しているものとして第三連がふさわしい。
「われ」の「恋をして切ない気持ち」が表現されている言葉を詩の中から探し、11文字で答えなさい。
正解は「わがこころなきためいき」です。
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ゆみねこ
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。