31土佐日記「帰京」①
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「土佐日記」の作者を漢字で答えなさい。
正解は「紀貫之」です。
土佐日記が成立した時代を答えなさい。
正解は「平安時代」です。
京に入り立ちてうれし。家に至りて、門に入るに、月明かければ、いとよくありさま見ゆ。聞きしよりもまして、いふかひなくぞこぼれ破れたる。家に預けたりつる人の心も、荒れたるなりけり。
「京に入り立ちてうれし。」とあるが、作者はどこから京に帰ったのか、当時の国名を答えなさい。
※「〇〇の国」という形で入力すること。
正解は「土佐の国」です。
京に入り立ちてうれし。家に至りて、門に入るに、月明かければ、いとよくありさま見ゆ。聞きしよりもまして、いふかひなくぞこぼれ破れたる。家に預けたりつる人の心も、荒れたるなりけり。
「月明かければ」の「ば」の意味を次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:原因・理由
イ:偶然
ウ:恒常
エ:仮定
正解は「ア」です。
已然形(けれ)+接続助詞「ば」は原因・理由、偶然、恒常の3つの意味があるが、ここでは「原因・理由」が正しい。
京に入り立ちてうれし。家に至りて、門に入るに、月明かければ、いとよくありさま見ゆ。聞きしよりもまして、いふかひなくぞこぼれ破れたる。家に預けたりつる人の心も、荒れたるなりけり。
「聞きしよりもまして」とあるが、何について聞いていたのか、正しいものを次の中から選びなさい。
ア:家が荒れていること
イ:帰京して喜んでいること
ウ:隣人の心が荒れていること
エ:月が明るいこと
正解は「ア」です。
京に入り立ちてうれし。家に至りて、門に入るに、月明かければ、いとよくありさま見ゆ。聞きしよりもまして、いふかひなくぞこぼれ破れたる。家に預けたりつる人の心も、荒れたるなりけり。
「いふかひなく」の意味として正しいものを次の中から選びなさい。
ア:言ったかいもなく
イ:言ったにも関わらず
ウ:言うひまもなく
エ:どうしようもなく
正解は「エ」です。
京に入り立ちてうれし。家に至りて、門に入るに、月明かければ、いとよくありさま見ゆ。聞きしよりもまして、いふかひなくぞこぼれ破れたる。家に預けたりつる人の心も、荒れたるなりけり。
「荒れたるなりけり」の「けり」の意味を答えなさい。
正解は「詠嘆」です。
「けり」の上に断定の「なり」がある場合は、「けり」は詠嘆の意味となる。
中垣こそあれ、ひとつ家のやうなれば、望みて預かれるなり。
さるは、たよりごとに物も絶えず得させたり。
今宵、「かかること。」と、声高にものも言はせず。
いとはつらく見ゆれど、こころざしはせむとす。
「中垣こそあれ、」の現代語訳として正しいものを選び、カタカナで答えなさい。
ア:中垣があるが、
イ:中垣があるので、
ウ:中垣だけがあり、
エ:中垣はあるので、
正解は「ア」です。
係助詞「こそ」により、「ある」が已然形で結ばれているが、「あれ」のあとに句読点「、」があり、文が続いているため強調逆接構文となる。逆接を表現する「中垣があるが」「中垣があるけれど」というように訳せているかがポイント。
中垣こそあれ、ひとつ家のやうなれば、望みて預かれるなり。
さるは、たよりごとに物も絶えず得させたり。
今宵、「かかること。」と、声高にものも言はせず。
いとはつらく見ゆれど、こころざしはせむとす。
「さるは、便りごとに物も絶えず得させたり。」とあるが、「さるは」の指す内容として正しいものを次の中から選びなさい。
ア:家が荒れ果ててしまっていたこと
イ:一つの家のような付き合いだったこと
ウ:先方からの提案だったこと
エ:隣人の心が荒れていたこと
正解は「ウ」です。
紀貫之の家の管理をすることを申し出てくれたのは先方(隣人)であるものの、お礼として品物を送っていた
京に入り立ちてうれし。
家に至りて、門に入るに、月明かければ、いとよくありさま見ゆ。
聞きしよりもまして、いふかひなくぞこぼれ破れたる。
家に預けたりつる人の心も、荒れたるなりけり。
中垣こそあれ、ひとつ家のやうなれば、望みて預かれるなり。
さるは、たよりごとに物も絶えず得させたり。
今宵、「かかること。」と、声高にものも言はせず。
いとはつらく見ゆれど、こころざしはせむとす。
「今宵、『かかること』」とあるが、「かかること」の内容として適切な部分を古文より15字以内で抜き出して答えなさい。
正解は「いふかひなくぞこぼれ破れたる」です。
中垣こそあれ、ひとつ家のやうなれば、望みて預かれるなり。
さるは、たよりごとに物も絶えず得させたり。
今宵、「かかること。」と、声高にものも言はせず。
いとはつらく見ゆれど、こころざしはせむとす。
「声高にものも言はせず」の助動詞「せ」の意味を答えなさい。
正解は「使役」です。
中垣こそあれ、ひとつ家のやうなれば、望みて預かれるなり。
さるは、たよりごとに物も絶えず得させたり。
今宵、「かかること。」と、声高にものも言はせず。
いとはつらく見ゆれど、こころざしはせむとす。
「声高にものも言はせず」とあるが、(A)「誰が」(B)「誰に」そうさせたのか。A・Bそれぞれを選択肢から選び、カタカナで続けて答えなさい。
※それぞれの間に「・」を入力すること。
ア:紀貫之
イ:紀貫之の従者
ウ:隣人
エ:紀貫之の娘
正解は「ア・イ」です。
中垣こそあれ、ひとつ家のやうなれば、望みて預かれるなり。
さるは、たよりごとに物も絶えず得させたり。
今宵、「かかること。」と、声高にものも言はせず。
いとはつらく見ゆれど、こころざしはせむとす。
「つらく」の意味として正しいものを次の中から選びなさい。
ア:苦しい
イ:薄情だ
ウ:難しい
エ:悲しい
正解は「イ」です。
京に入り立ちてうれし。
家に至りて、門に入るに、月明かければ、いとよくありさま見ゆ。
聞きしよりもまして、いふかひなくぞこぼれ破れたる。
家に預けたりつる人の心も、荒れたるなりけり。
中垣こそあれ、ひとつ家のやうなれば、望みて預かれるなり。
さるは、たよりごとに物も絶えず得させたり。
今宵、「かかること。」と、声高にものも言はせず。
いとはつらく見ゆれど、こころざしはせむとす。
「いとはつらく見ゆれど、」とあるが、誰のことを「つらく」思っているのか。古文より10字以内で抜き出して答えなさい。
正解は「家に預けたりつる人」です。
中垣こそあれ、ひとつ家のやうなれば、望みて預かれるなり。
さるは、たよりごとに物も絶えず得させたり。
今宵、「かかること。」と、声高にものも言はせず。
いとはつらく見ゆれど、こころざしはせむとす。
「こころざしはせむとす。」の助動詞「む」の意味を答えなさい。
正解は「意志」です。
助動詞「む」には推量・意志・適当・勧誘・婉曲・仮定の6つの意味があり、人称によって見分けるのがポイント。 ここでは紀貫之(一人称)に使われいてるので、意味は「意志」となる。
中垣こそあれ、ひとつ家のやうなれば、望みて預かれるなり。
さるは、たよりごとに物も絶えず得させたり。
今宵、「かかること。」と、声高にものも言はせず。
いとはつらく見ゆれど、こころざしはせむとす。
「こころざしはせむとす。」とあるが、何をしようと思っているのか。正しいものを次の中から選びなさい。
ア:隣人に理由をたずねること
イ:隣人にお礼をすること
ウ:家の修繕をすること
エ:家を修繕するための資金を得ること
正解は「イ」です。
さて、池めいてくぼまり、水つける所あり。
ほとりに松もありき。五年六年のうちに、千年や過ぎにけむ、片方はなくなりにけり。
今生ひたるぞ交じれる。
「五年六年」の読みをひらがなで答えなさい。
正解は「いつとせむとせ」です。
さて、池めいてくぼまり、水つける所あり。
ほとりに松もありき。五年六年のうちに、千年や過ぎにけむ、片方はなくなりにけり。
今生ひたるぞ交じれる。
「千年」の読みをひらがなで答えなさい。
正解は「ちとせ」です。
さて、池めいてくぼまり、水つける所あり。
ほとりに松もありき。五年六年のうちに、千年や過ぎにけむ、片方はなくなりにけり。
今生ひたるぞ交じれる。
「五年六年のうちに」とあるが、この「五年六年」が指す内容として正しくないものを次の中から選びなさい。
ア:紀貫之の土佐での任期
イ:隣人に家を預けていた期間
ウ:隣人が隣に住んでいた期間
エ:松の一部が枯れてしまうまでの期間
正解は「ウ」です。
さて、池めいてくぼまり、水つける所あり。
ほとりに松もありき。五年六年のうちに、千年や過ぎにけむ、片方はなくなりにけり。
今生ひたるぞ交じれる。
「千年や過ぎにけむ」とあるが、係助詞「や」の意味を答えなさい。
正解は「疑問」です。
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