2大和物語「姨捨(姥捨て山)」➁
高等学校の古典で学習する大和物語「姨捨(姨捨て山)」についての問題に答えましょう。
テストを開始する「をばの御心のさがなく悪しきこと」とあるが、「さがなし」の意味として正しいものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:仕方がない
イ:意地が悪い
ウ:定まらない
エ:加減のない
「おろかなること多く」とあるが、「おろかなり」の意味として正しいものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:要領の悪い
イ:おろそかになる
ウ:憎らしい
エ:愚かである
「おろかなること多く、このをばのためになりゆきけり。」とあるが、この内容として最も正しいものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:男がをばを疎ましく思うようになり、邪険に扱うようになった
イ:男が妻と一緒にをばを悪く言うようになった
ウ:男がをばの悪いところを指摘し、正すようになった
エ:男が妻の言い分を聞くうち、をばをおろそかに扱うようになった
「二重にてゐたり」とあるが、これはどのような様子を表しているか、正しく説明しているものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:をばの年齢が妻の倍近くあること
イ:をばの存在が妻にとって増して狭苦しいこと
ウ:をばが男に重ねて言葉をかけること
エ:をばの腰がひどく曲がっていること
「これをなほ」とあるが、「なほ」の意味として正しいものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:いっそう
イ:なぜなら
ウ:理由に
エ:当然のように
「この嫁、所狭がりて」とあるが、何に対してそのように感じたのか。原文から抜き出して答えなさい。
「責められわびて」とあるが、「わぶ」の意味として正しいものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:謝る
イ:困る
ウ:怒る
エ:飽きる
「昔のごとくにもあらず、おろかなること多く、このをばのためになりゆきけり。」とあるが、誰(何)のようすを表したものか、次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:をば
イ:男
ウ:男の妻
エ:月
「さしてむと思ひなりぬ。」とあるが、「さしてむ」の内容を表す部分を、原文から抜き出して18文字で答えなさい。
信濃の国に更級といふ所に、男住みけり。
若き時に親は死にければ、をばなむ親のごとくに、若くより添ひてあるに、この妻の心憂きこと多くて、この姑の、老いかがまりてゐたるを常に憎みつつ、男にも、このをばの御心のさがなく悪しきことを言ひ聞かせれけば、昔のごとくにもあらず、おろかなること多く、このをばのためになりゆきけり。このをば、いといたう老いて、二重にてゐたり。これをなほ、この嫁、所狭がりて、今まで死なぬことと思ひて、よからぬことを言ひつつ、「持ていまして、深き山に捨て給びてよ。」とのみ責めければ、責められわびて、さしてむと思ひなりぬ。
「嫗ども、いざ給へ。寺に尊き業すなる、見せ奉らむ。」とあるが、男がこのように言った理由として正しいものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:年老いたをばに、尊い仏事を見せたかったから
イ:をばを、妻から離れたところへ連れ出し安心させたかったから
ウ:をばを山に連れて行く口実にするため
エ:今までのをばからの愛情に恩返しをするため
「いざ給へ」を現代語訳したものとして、正しいものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:さあ、いらっしゃい
イ:さあ、いきましょう
ウ:さあ、お受け取り下さい
エ:さあ、お与えください
「限りなく喜びて負はれにけり。」とあるが、その理由としてふさわしいものを次の中からすべて選び、カタカナで答えなさい。 ※ア~エの順番通りに入力すること
※それぞれの間に「・」を入力すること
ア:尊い仏事を見に行けるから
イ:冷たかった甥に優しくされたから
ウ:意地の悪い嫁から離れて暮らせるから
エ:美しい月を見に山に入れるから
「下り来べくもあらぬに、置きて逃げて来ぬ。」を現代語訳したものとして、正しいものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:下りることもできないのに、置いて逃げて来た。
イ:下りて来ないように、置いて逃げて来た。
ウ:下りてくることができそうもない所に置いて逃げて来た。
エ:下りて来るはずもないのに、置いて逃げて来た。
「下り来べくもあらぬに」とあるが、「あらぬ」のあとに来るべき省略されている語句として相応しいものを、原文より1文字で答えなさい。
このをば、いといたう老いて、二重にてゐたり。これをなほ、この嫁、所狭がりて、今まで死なぬことと思ひて、よからぬことを言ひつつ、「持ていまして、深き山に捨て給びてよ。」とのみ責めければ、責められわびて、さしてむと思ひなりぬ。
月のいと明かき夜、「嫗ども、いざ給へ。寺に尊き業すなる、見せ奉らむ。」と言ひければ、限りなく喜びて負はれにけり。高き山の麓に住みければ、その山にはるばると入りて、高き山の峰の、下り来べくもあらぬに、置きて逃げて来ぬ。「やや。」と言へど、答へもせで、逃げて家に来て思ひをるに、言ひ腹立てける折は、腹立ちてかくしつれど、年ごろ親のごと養ひつつ相添ひにければ、いと悲しくおぼえけり。
「やや。」と言った人物を次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:をば
イ:男
ウ:男の妻
エ:寺の僧
「答へもせで」を現代語訳したものとして、正しいものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:答えないので
イ:答えもせずに
ウ:答えないように
エ:答えられずに
男がをばを山に捨てることに至った理由として、正しくないものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:をばが年をとり、意地が悪くなったから
イ:妻に悪口を聞かされ、をばへの親しみの心が薄れていたから
ウ:妻がをばを疎ましく思っていたから
エ:をばが年をとり、腰がひどく曲がっていたから
「腹立ちてかくしつれど」とあるが、「かくしつれ」の内容として正しいものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:をばを疎ましく思うこと
イ:をばを仏事へ誘ったこと
ウ:山に入ったこと
エ:をばを山へ置いてきたこと
「夜一夜」の意味として正しいものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:毎夜
イ:一晩中
ウ:ひと晩も
エ:夜から夜まで
「いと悲しくおぼえけり」とあるが、その理由として最も正しいものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:をばに二度と会うことができないから
イ:をばを山に捨てるという酷いことをした自分を許せないから
ウ:長年親のように育ててくれたをばだから
エ:山の中では、をばは無事ではいられないだろうから
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ゆみねこ
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。