17伊勢物語「芥川」➀
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伊勢物語が成立した時代を答えなさい。
※○○時代という形式で答えること
正解は「平安時代」です。
伊勢物語の文学的ジャンルを漢字で答えなさい。
正解は「歌物語」です。
伊勢物語の文学的ジャンルの特徴として、すべての話は何をもとに書かれているか、漢字2文字で答えなさい。
正解は「和歌」です。
伊勢物語と同じ文学的ジャンルの作品を次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:平家物語
イ:大和物語
ウ:枕草子
エ:徒然草
正解は「イ」です。
日本の歌物語として代表的な3作品は伊勢物語・平中物語・大和物語であることを覚えておこう。
伊勢物語の主人公の男のモデルとなった人物の名前を漢字で答えなさい。
正解は「在原業平」です。
次の( )に囲まれた助動詞の、「芥川」本文の中で使われている意味をそれぞれ選び、カタカナで答えなさい。
女のえ得(まじかり)ける
【意味】
ア:強意
イ:希望
ウ:過去
エ:完了
オ:打消推量
正解は「オ」です。
「まじかり」は、打消推量「まじ(終止形)」の連用形。直後に助動詞「けり」が続くため、カリ活用となっている。打消推量とは、「ない」という想像・推測のこと。「打消意思(~たくない)」「不可能(~できない)」「打消当然(~はずがない)」「禁止(~てはいけない)」「打消適当(~ないほうがよい)」のうち、本文の文脈「手に入れられそうにない」を考えると、「打消推量(~ないだろう)」が意味として適している。
次の( )に囲まれた助動詞の、「芥川」本文の中で使われている意味をそれぞれ選び、カタカナで答えなさい。
人の問ひ(し)とき
【意味】
ア:強意
イ:希望
ウ:過去
エ:完了
オ:打消推量
正解は「ウ」です。
「し」は、過去の助動詞「き」の活用。体言「とき」に続くため連体形。直接体験した過去のことなので、「けり」ではなく「き」が使われている。
次の( )に囲まれた助動詞の、「芥川」本文の中で使われている意味をそれぞれ選び、カタカナで答えなさい。
消え(な)ましものを
【意味】
ア:強意
イ:希望
ウ:過去
エ:完了
オ:打消推量
正解は「ア」です。
終止形「ぬ」は、「強意」「完了」「並列」などの意味がある。「消えてしまえばよかった」という文脈から、「強意」が意味として適している。反実仮想(もし~だったら)の「まし」に接続していることからも、「強意」であることがわかる。
本文から「副詞の呼応」を用いた表現をそれぞれ6字以上8字以内で2つ抜き出して答えなさい。
※本文に登場する順番で答えること
※それぞれの間に「・」を入力すること
昔、男ありけり。
女のえ得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、からうじて盗み出でて、いと暗きに来けり。
芥川といふ川を率て行きければ、草の上に置きたりける露を、「かれは何ぞ。」となむ、男に問ひける。
行く先多く、夜も更けにければ、鬼ある所とも知らで、神さへいといみじう鳴り、雨もいたう降りければ、あばらなる蔵に、女をば奥に押し入れて、男、弓、胡簶を負ひて戸口にをり、はや夜も明けなむと思ひつつ居たりけるに、鬼、はや一口に食ひてけり。
「あなや。」と言ひけれど、神鳴る騒ぎに、え聞かざりけり。やうやう夜も明けゆくに、見れば、率て来し女もなし。
足ずりをして泣けども、かひなし。
白玉か何ぞと人の問ひしとき露と答へて消えなましものを
正解は「え得まじかりける・え聞かざりけり」です。
「かれは何ぞ。」とあるが、「かれ」とは何を指すか。本文より11字で抜き出して答えなさい。
昔、男ありけり。
女のえ得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、からうじて盗み出でて、いと暗きに来けり。
芥川といふ川を率て行きければ、草の上に置きたりける露を、「かれは何ぞ。」となむ、男に問ひける。
行く先多く、夜も更けにければ、鬼ある所とも知らで、神さへいといみじう鳴り、雨もいたう降りければ、あばらなる蔵に、女をば奥に押し入れて、男、弓、胡簶を負ひて戸口にをり、はや夜も明けなむと思ひつつ居たりけるに、鬼、はや一口に食ひてけり。
「あなや。」と言ひけれど、神鳴る騒ぎに、え聞かざりけり。やうやう夜も明けゆくに、見れば、率て来し女もなし。
足ずりをして泣けども、かひなし。
白玉か何ぞと人の問ひしとき露と答へて消えなましものを
正解は「草の上に置きたりける露」です。
「かれは何ぞ。」とあるが、誰が発した言葉か。本文より抜き出して答えなさい。
昔、男ありけり。
女のえ得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、からうじて盗み出でて、いと暗きに来けり。
芥川といふ川を率て行きければ、草の上に置きたりける露を、「かれは何ぞ。」となむ、男に問ひける。
行く先多く、夜も更けにければ、鬼ある所とも知らで、神さへいといみじう鳴り、雨もいたう降りければ、あばらなる蔵に、女をば奥に押し入れて、男、弓、胡簶を負ひて戸口にをり、はや夜も明けなむと思ひつつ居たりけるに、鬼、はや一口に食ひてけり。
「あなや。」と言ひけれど、神鳴る騒ぎに、え聞かざりけり。やうやう夜も明けゆくに、見れば、率て来し女もなし。
足ずりをして泣けども、かひなし。
白玉か何ぞと人の問ひしとき露と答へて消えなましものを
正解は「女」です。
「白玉か」の和歌に用いられている縁語を2つ答えなさい。
※和歌の中で登場する順に答えること
※それぞれの間に「・」を入力すること
昔、男ありけり。
女のえ得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、からうじて盗み出でて、いと暗きに来けり。
芥川といふ川を率て行きければ、草の上に置きたりける露を、「かれは何ぞ。」となむ、男に問ひける。
行く先多く、夜も更けにければ、鬼ある所とも知らで、神さへいといみじう鳴り、雨もいたう降りければ、あばらなる蔵に、女をば奥に押し入れて、男、弓、胡簶を負ひて戸口にをり、はや夜も明けなむと思ひつつ居たりけるに、鬼、はや一口に食ひてけり。
「あなや。」と言ひけれど、神鳴る騒ぎに、え聞かざりけり。やうやう夜も明けゆくに、見れば、率て来し女もなし。
足ずりをして泣けども、かひなし。
白玉か何ぞと人の問ひしとき露と答へて消えなましものを
正解は「露・消ゆ」です。
和歌の「消え」は、「消ゆ」の活用したものなので、「消ゆ」と答えるよう注意しよう。
「白玉」と間違えられたものは、何か。本文および和歌より1字で抜き出して答えなさい。
昔、男ありけり。
女のえ得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、からうじて盗み出でて、いと暗きに来けり。
芥川といふ川を率て行きければ、草の上に置きたりける露を、「かれは何ぞ。」となむ、男に問ひける。
行く先多く、夜も更けにければ、鬼ある所とも知らで、神さへいといみじう鳴り、雨もいたう降りければ、あばらなる蔵に、女をば奥に押し入れて、男、弓、胡簶を負ひて戸口にをり、はや夜も明けなむと思ひつつ居たりけるに、鬼、はや一口に食ひてけり。
「あなや。」と言ひけれど、神鳴る騒ぎに、え聞かざりけり。やうやう夜も明けゆくに、見れば、率て来し女もなし。
足ずりをして泣けども、かひなし。
白玉か何ぞと人の問ひしとき露と答へて消えなましものを
正解は「露」です。
「白玉か何ぞと人の問ひしとき」の「人」とは誰のことか。本文より抜き出して答えなさい。
昔、男ありけり。
女のえ得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、からうじて盗み出でて、いと暗きに来けり。
芥川といふ川を率て行きければ、草の上に置きたりける露を、「かれは何ぞ。」となむ、男に問ひける。
行く先多く、夜も更けにければ、鬼ある所とも知らで、神さへいといみじう鳴り、雨もいたう降りければ、あばらなる蔵に、女をば奥に押し入れて、男、弓、胡簶を負ひて戸口にをり、はや夜も明けなむと思ひつつ居たりけるに、鬼、はや一口に食ひてけり。
「あなや。」と言ひけれど、神鳴る騒ぎに、え聞かざりけり。やうやう夜も明けゆくに、見れば、率て来し女もなし。
足ずりをして泣けども、かひなし。
白玉か何ぞと人の問ひしとき露と答へて消えなましものを
正解は「女」です。
「かれは何ぞ。」という問いかけに、男が答えなかったのはなぜか、もっとも正しいものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:暗い夜道を急いで逃げていたため、答える余裕がなかったから
イ:急ぐ中、ささいな事を気にする女にいらだちを覚えたから
ウ:男にもそれが何か分からなかったから
エ:辺りが暗かったため、それが何か見えなかったから
正解は「ア」です。
「かれは何ぞ。」という言葉から、女はどのような女であると考えることができるか。次の中から最も適したものを選び、カタカナで答えなさい。
ア:逃げている最中にどうでも良いことを聞く意地悪な性格
イ:何か価値のあるものではないかと思っている、がめつい性格
ウ:あまり世間のことを知らない、身分の高い女性
エ:小さなことにもすぐに気が付く、才能あふれる女性
正解は「ウ」です。
草の上におりている露を見たこともないため、女性が問いかけたことを考えると、大切に育てられたため、あまり世間のことを知らない身分の高い女性であることがわかる。
「あばらなる蔵に、女をば奥に押し入れて」とあるが、男がそのようにした理由として正しくないものを次の中から2つ選びなさい。
※ア~エの順どおりに答えること
※それぞれの間に「・」を入力すること
ア:夜も更け、雷と雨がひどかったため
イ:鬼に食われることをさけるため
ウ:女を奪い返されることをふせぐため
エ:女の質問に答えるのが面倒だったため
正解は「イ・エ」です。
男が女を蔵に押し入れた時点では、男はここに鬼が住んでいることを知らなかったため、「い」は正しくない。
「はや夜も明けなむと思ひつつ」の現代語訳として正しいものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:早くも夜が明けてしまったと思いつつ
イ:もはや夜が明けたのかと思いつつ
ウ:早く夜が明けて欲しいと思いながら
エ:夜が早く明けないようにと思いながら
正解は「ウ」です。
「え聞かざりけり」とあるが、誰が、何を聞くことができなかったのか。本文の言葉を使って簡単に説明しなさい。
「え聞かざりけり」とあるが、なぜ聞くことができなかったのか。もっとも正しいものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:女の声が小さかったから
イ:鬼に気を取られていたから
ウ:男がその場を離れていたから
エ:雷によって声がかき消されたから
正解は「エ」です。
「え聞かざりけり」とあるが、誰が、何を聞くことができなかったのか。正しいものを次の中から選び、カタカナで答えなさい。
ア:男が鬼の声を聞けなかった
イ:女が鬼の声を聞けなかった
ウ:男が女の声を聞けなかった
エ:女が男の声を聞けなかった
正解は「ウ」です。
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。