小学生向け「絵の描き方」基本!何を描けばいいか迷ったときの考え方
図工で絵を描くとき、「何を描けばいいの?」「思いつかないよ」「うまく描けないからいやだな」と感じることはないかな。
でも、絵は「そっくりに描けるか」「上手に見えるか」だけで決まるものではないよ。図工で大切なのは、自分が表したいことを見つけて、色や形を工夫して表すことなんだ。
この記事では、小学生向けに「絵の描き方」の基本をわかりやすく紹介するよ。何を描けばいいか迷ったときの考え方や、絵を楽しく進めるコツを確認していこう。
この記事で分かること
- 絵を描くときに大切な考え方
- 何を描けばいいか迷ったときの見つけ方
- 絵の主役や背景の決め方
- 色や形で気持ちを表すコツ
- 絵が苦手なときの考え方
絵は「うまい・へた」だけで決まらない
絵を描くとき、「上手に描かなきゃ」と思うと、手が止まってしまうことがあるよね。
けれど、図工の絵で大切なのは、写真みたいにそっくりに描くことだけではないんだ。
たとえば、同じ「運動会の絵」でも、描きたいことは人によってちがうよ。
- 走っているときのドキドキを表したい
- 友達と応援した楽しい気持ちを表したい
- 大きな旗やにぎやかな校庭を表したい
- くやしかったけれど、最後までがんばった気持ちを表したい
このように、絵には「自分が何を感じたか」「何を見せたいか」が表れるんだ。
たろう
くまごろう何を描けばいいか迷ったときの考え方
絵のテーマが決まっていても、「何を描くか」がすぐに思いつかないことがあるよね。そんなときは、次の4つの引き出しから考えてみよう。

したことから考える
自分が実際にしたことを思い出すと、絵にしやすいよ。
- 公園で遊んだ
- 家族と出かけた
- 学校で発表した
- 友達と協力した
- 動物や植物を観察した
「何をしたか」だけでなく、「そのときどんな気持ちだったか」も思い出してみよう。
見たことから考える
心に残った景色や場面から考える方法もあるよ。
- 夕焼けの空がきれいだった
- 花の色が明るく見えた
- 雨の日の地面が光っていた
- 木の形がおもしろかった
- 教室の中で友達が楽しそうにしていた
「すごいな」「きれいだな」「おもしろいな」と思ったものは、絵のテーマになりやすいんだ。
好きなものから考える
自分の好きなものから絵を広げることもできるよ。
- 好きな動物
- 好きな場所
- 好きな遊び
- 好きな色
- 好きな季節
ただし、学校に出す作品では、アニメやゲームのキャラクターをそのまま写すより、自分で考えたキャラクターや場面にすると、自分らしい作品になりやすいよ。
伝えたいことから考える
高学年になると、「何を伝えたいか」から絵を考えるのもおすすめだよ。
- 自然を大切にしたい
- 友達と協力するよさを伝えたい
- 命の大切さを表したい
- 楽しい気持ちを伝えたい
- がんばっている人を応援したい
伝えたいことが決まると、「何を大きく描くか」「どんな色を使うか」も決めやすくなるんだ。
まずは絵の「主役」を決めよう
絵を描き始める前に、まず決めたいのが絵の主役だよ。
主役とは、その絵でいちばん見せたいもののことなんだ。
| 描きたいテーマ | 主役の例 |
|---|---|
| 運動会の絵 | 走っている自分、応援している友達、大きな旗 |
| 遠足の絵 | 見学した建物、バス、友達と歩いている場面 |
| 夏休みの思い出 | 海、花火、虫とり、家族と出かけた場所 |
| 読書感想画 | 心に残った場面、主人公、物語の世界 |
| 自然の絵 | 大きな木、花、空、川、生き物 |
主役が決まったら、その主役を少し大きめに描くと、見る人に伝わりやすくなるよ。
たとえば、走っている自分を見せたいなら、校庭全部を小さく描くより、走っている人を大きく描くと、がんばっている感じが伝わりやすいんだ。
まわりのものや背景を考えよう
主役が決まったら、次に考えたいのが、まわりのものや背景だよ。
背景は、ただ空いたところをぬるためのものではなく、主役がどんな場所にいるのか、どんな気持ちなのかを伝える手がかりになるんだ。
場所が分かるものを入れる
どこでのできごとかが分かるものを入れると、絵の場面が伝わりやすくなるよ。
- 学校なら、校舎、黒板、机、運動場
- 公園なら、木、すべり台、ベンチ
- 海なら、波、砂浜、貝がら
- 家なら、テーブル、ソファ、窓
- 町なら、道、建物、信号、店
気持ちが伝わる背景にする
同じ空でも、色や形を変えると、絵の感じが変わるよ。
- 楽しい感じにしたいなら、明るい色を多めにする
- 静かな感じにしたいなら、淡い色や落ち着いた色を使う
- 元気な感じにしたいなら、はっきりした線や大きな形を入れる
- ふしぎな感じにしたいなら、いつもと少しちがう色を使う
背景を全部細かく描かなくても大丈夫。主役が目立つように、必要なものを選んで描いてみよう。
色・形・大きさで気持ちを表そう
絵では、色や形、大きさを工夫すると、気持ちや見せたいことが伝わりやすくなるよ。
たろう
くまごろう色で表す
色には、見る人に感じを伝える力があるよ。
| 表したい感じ | 色の使い方の例 |
|---|---|
| 楽しい・明るい | 黄色、オレンジ、明るい水色などを使う |
| 元気・力強い | 赤、青、緑などをはっきり使う |
| やさしい・静か | 淡いピンク、うすい青、うすい緑などを使う |
| 少しこわい・ふしぎ | 暗い青、紫、黒に近い色などを使う |
| あたたかい | 赤、オレンジ、茶色、黄色などを使う |
「空は青」「草は緑」と決めすぎなくてもいいよ。夕方なら空をオレンジにしてもいいし、楽しい気持ちを表すために、明るい色をたくさん使ってもいいんだ。
形で表す
形も、絵の感じを変える大切なポイントだよ。
- 丸い形が多いと、やさしい感じになりやすい
- とがった形が多いと、強い感じや緊張した感じになりやすい
- 細い線が多いと、静かな感じになりやすい
- 太い線が多いと、力強い感じになりやすい
形を少し大げさにしても大丈夫。うれしい気持ちを表したいなら、にこにこした口を大きめに描いたり、動きを大きく描いたりすると伝わりやすくなるよ。
大きさで表す
絵の中で大きく描いたものは、見る人の目に入りやすくなるよ。
だから、いちばん見せたいものは、大きめに描くのがおすすめなんだ。
- 友達との思い出を表したいなら、友達と自分を大きく描く
- 大きな木に感動したなら、木を画面いっぱいに描く
- 花火の迫力を表したいなら、花火を大きく広げて描く
- 読書感想画で主人公の気持ちを表したいなら、主人公を大きく描く
絵を描くときの基本の順番
絵を描くときは、いきなり細かいところから描くより、順番を決めて進めると描きやすいよ。
1. テーマを決める
まずは、何について描くのかを決めよう。学校でテーマが決まっている場合は、その中で「自分が表したい場面」を考えるといいよ。
2. 主役を決める
次に、いちばん見せたいものを決めよう。人、動物、建物、道具、景色など、主役は作品によっていろいろだよ。
3. どこに何を置くか考える
紙のどこに主役を描くか、まわりに何を描くかを考えよう。小さく下書きをしてみると、全体の形を考えやすいよ。
4. 大きな形から描く
最初から目や指などの細かいところを描くより、顔、体、建物、空、地面など、大きな形から描くと進めやすいよ。
5. 色をぬりながら工夫する
色をぬるときは、「どんな感じにしたいかな」と考えながらぬってみよう。明るくしたいところ、目立たせたいところ、静かに見せたいところで色を変えると、作品に工夫が出るよ。
6. 最後に見直す
最後に少し離れて見てみよう。「主役は分かりやすいかな」「空いているところはないかな」「自分が表したいことは伝わりそうかな」と確認すると、仕上げの工夫が見つかるよ。
よくある困りごとと解決のヒント
何を描けばいいか分からない
まずは、「最近したこと」「見て心に残ったもの」「好きなもの」「伝えたいこと」の中から考えてみよう。
それでも迷うときは、紙に言葉でメモしてみるのもおすすめだよ。
- 楽しかったこと
- びっくりしたこと
- きれいだと思ったもの
- がんばったこと
- もう一度見たいもの
言葉で出してみると、「これなら描けそう」というものが見つかりやすくなるよ。
主役が目立たない
主役が目立たないときは、次のことを試してみよう。
- 主役を少し大きく描く
- 主役のまわりの色を少し変える
- 主役の近くに線や形を足す
- まわりを細かく描きすぎない
全部を同じように目立たせようとすると、何を見せたい絵なのか分かりにくくなることがあるよ。いちばん見せたいものを決めることが大切なんだ。
背景が白いままになってしまう
背景に何を描けばいいか迷ったら、場所や時間を考えてみよう。
- 外なら、空、地面、木、建物
- 教室なら、黒板、机、窓、掲示物
- 家なら、カーテン、テーブル、床、壁
- 夕方なら、オレンジ色の空や長い影
- 雨の日なら、雲、水たまり、傘
細かく描きすぎなくてもいいよ。うすい色で空や地面をぬるだけでも、場面が分かりやすくなるんだ。
人や動物の形がうまく描けない
人や動物をそっくりに描くのは、むずかしく感じることもあるよね。
そんなときは、まず大きな形で考えてみよう。
- 顔は丸やだ円で考える
- 体は四角やだ円で考える
- 手足は線や細長い形で考える
- 動きを出したいときは、手足の向きを変える
最初から細かく描こうとしなくても大丈夫。大きな形を組み合わせると、少しずつ描きやすくなるよ。
色がきれいに見えない
絵の具を使うとき、色をたくさん混ぜすぎると、にごった色になることがあるよ。
きれいな色を作りたいときは、まず少ない色から混ぜてみよう。水の量を変えると、同じ色でも明るく見えたり、やわらかく見えたりするよ。
色が思ったようにならなくても、それを作品の味にすることもできるよ。「少し暗い色になったから、夕方の感じにしよう」というように、途中で考えを変えてもいいんだ。
作品づくりで大切にしたいこと
図工の作品づくりでは、完成した絵だけでなく、考えたり工夫したりすることも大切だよ。
次のようなことを意識してみよう。
- 自分が表したいことを考える
- 色や形を自分で選ぶ
- 見せたいものを大きくしたり、目立たせたりする
- 材料や道具の使い方を工夫する
- 友達の作品のよさも見つける
「みんなと同じように描くこと」だけがよい作品ではないよ。自分で考えたことや、自分なりに工夫したことが、作品のよさになるんだ。
保護者の方へ:子どもへの声かけのポイント
お子さんが絵で困っているときは、「もっと上手に描きなさい」と言うよりも、考えを引き出す声かけがおすすめです。
たとえば、次のように聞いてみると、子どもが自分で考えやすくなります。
- 「この絵でいちばん見せたいものはどれ?」
- 「どんな気持ちを表したい?」
- 「この場面で、心に残っていることは何?」
- 「ここをもっと目立たせるなら、どうしたらよさそう?」
- 「この色を選んだのはどうして?」
大人が正解を決めてしまうより、子どもが「自分で考えた」と思えることが大切です。形が少しゆがんでいても、色が思った通りでなくても、そこに子どもなりの表したいことや工夫がある場合があります。
作品づくりでは、完成度だけでなく、考える過程も大切にしてあげてください。
まとめ
絵を描くときは、「上手に描かなきゃ」と思いすぎなくて大丈夫だよ。
まずは、何を描きたいか、何を伝えたいかを考えてみよう。そして、主役を決めて、色や形、大きさを工夫していくと、自分らしい絵になっていくよ。
- 絵は、うまい・へただけで決まらない
- 何を描くか迷ったら、したこと・見たこと・好きなもの・伝えたいことから考える
- いちばん見せたい主役を決める
- 背景は、場所や気持ちを伝える手がかりになる
- 色・形・大きさを工夫すると、自分の思いが伝わりやすくなる
絵に正解は一つではないよ。自分が感じたこと、自分が見せたいことを大切にして、楽しみながら描いてみよう。
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。

