4【中学国語】谷川俊太郎「朝のリレー」主題・表現効果ドリル
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ここからは「主題・表現効果ドリル(発展編)」です。作者がなぜそのような表現を選んだのか、その裏に込められた深い思いや「世界とのつながり」というテーマ(主題)について読み解いていきましょう。
第1連で、作者があえて「カムチャッカ」「メキシコ」「ニューヨーク」「ローマ」という具体的な都市の名前を挙げたのはなぜですか。その表現効果として最も適切なものを1つ選びましょう。
正解は「地球上に時差があることや、遠く離れた場所でも人々が同じように生活している事実を具体的にイメージさせるため。」です。
「カムチャッカ」「メキシコ」など、地球上の離れた場所を具体的に挙げることで、読者に地球全体(世界)の広がりと、そこで営まれている人々の生活(朝と夜の対比)をリアルに想像させる効果があります。
「そうしていわば交替で地球を守る」という表現には、作者のどのような思いが込められていますか。最も適切なものを1つ選びましょう。
正解は「自分たちが眠っている間も、誰かが朝を受け取ってくれているという安心感と、世界とのつながり。」です。
夜になって眠りにつくとき、地球が一人ぼっちで真っ暗になるわけではありません。誰かが代わりに目覚めて活動してくれているという、温かいつながりや安心感が「交替で地球を守る」という表現に込められています。
「朝をリレーする」という隠喩(暗喩)は、具体的にどのようなことを例えていますか。最も適切なものを1つ選びましょう。
正解は「自分たちの国の朝を、遠く離れた別の国へバトンタッチしていくこと。」です。
地球は丸くて回転しているため、朝は次々と別の国へと移動していきます。その「命の営み(時間)の受け渡し」を、スポーツのリレーのバトンタッチに例えているのです。
第1連で、「若者」「娘」「少女」「少年」といった若い世代の人々を中心に登場させているのはなぜだと考えられますか。最も適切なものを1つ選びましょう。
正解は「世界中の若者(ぼくら)こそが、これからの地球の未来を担っていく存在だという期待を込めるため。」です。
カムチャッカの若者、メキシコの娘、ニューヨークの少女、ローマの少年など、これからの時代を生きていく「若者たち」を中心に描くことで、未来への希望や命のバトンタッチを強調しています。
第2連の後半に登場する「目覚まし時計のベル」は、この詩においてどのような役割(意味)を持っていますか。最も適切なものを1つ選びましょう。
正解は「自分が送った朝を、見知らぬ誰かが受け取り、新しい一日を始めたという「命のつながり」の象徴。」です。
遠くで鳴るベルの音は、「あなたが送った朝をしっかり受け取って、今から活動を始めるよ」という、国境を越えた人々の「つながり」を証明する温かい音として描かれています。
この詩で使われている「ぼくら」や「あなた」「誰か」という呼びかけからは、作者のどのような「世界との向き合い方」が読み取れますか。最も適切なものを1つ選びましょう。
正解は「言葉も文化も違う人々であっても、同じ地球に住む「仲間」として受け入れている状態。」です。
「ぼくら」「あなたの送った朝を 誰かが」という表現からは、遠く離れた見知らぬ人々であっても、同じ地球で命のリレーをつなぐ「仲間」として広く受け入れている深い愛情が読み取れます。
この詩の主題(テーマ)として最も適切なものを次の中から選びなさい。
正解は「時差によって朝が受けわたされるように、世界中の人々は見えないところでつながっているということ。」です。
ただの時差の説明(第1連の事実)で終わるのではなく、そこから「私たちは交替で地球を守り、見えない絆でつながっているのだ」という温かいメッセージ(第2連)を伝えることが、この詩の最大の主題です。
この詩を読んだ後、読者にはどのような気持ち(読後感)が残ると考えられますか。作者の意図として最も適切なものを1つ選びましょう。
正解は「自分は一人ぼっちではないと気づき、世界とのつながりを感じて安心するような読後感。」です。
夜眠る前に「あなたの送った朝を誰かが受け止めた証拠(ベルの音)」を想像することで、読者は自分が一人ではなく、大きな世界のリレーの一部であるという温かい安心感を得ることができます。
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青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。 ※サイト全体の運営実績についてはこちらにまとめています。
