中学地理「日本の領域」領土・領海・領空・排他的経済水域をわかりやすく解説
中学地理で学習する「日本の領域」について、領土・領海・領空、排他的経済水域、日本の端にある島、北方領土・竹島・尖閣諸島などをわかりやすく解説するよ。
この単元では、「日本はどこにある国か」だけでなく、日本の範囲はどこまでなのかを考えることが大切なんだ。
自分の家にも、「ここからここまでは自分の家の土地」という範囲があるよね。国にもそれに近い考え方があって、国の範囲を地理では領域として学ぶんだよ。
日本は海に囲まれた島国
日本は、ユーラシア大陸の東、太平洋の西にある国だよ。そして、日本の大きな特徴は、まわりを海に囲まれた島国だということなんだ。
日本の近くには、ロシア、中国、韓国、北朝鮮などの国があるよ。でも、日本はこれらの国と陸続きではなく、海をはさんで向かい合っているんだ。
外国には、車や鉄道でそのまま国境を越えられる国もあるよね。でも日本では、外国へ行くときに飛行機や船を使うことが多い。これは、日本がほかの国と陸上国境を接していない島国だからなんだよ。
日本列島をつくる4つの大きな島
日本は、たくさんの島からできている国だよ。その中心になっているのが、本州・北海道・九州・四国の4つの大きな島なんだ。
面積の大きい順に並べると、本州、北海道、九州、四国になるよ。これはテストでもよく出るから、順番で覚えておこう。
| 順番 | 島の名前 |
|---|---|
| 1番大きい | 本州 |
| 2番目 | 北海道 |
| 3番目 | 九州 |
| 4番目 | 四国 |
日本の国土面積はおよそ38万平方kmだよ。世界地図で見ると小さく見えるけれど、世界の国々の中で見ると、日本は特別に小さい国というわけではないんだ。
また、日本列島は南北におよそ3000kmものびているよ。北海道では雪が多く、沖縄では冬でもあたたかい日があるよね。同じ日本でも気候が大きく違うのは、この南北の長さとも関係しているんだ。
日本のまわりの海
日本は海に囲まれているから、まわりの海の名前も大切だよ。地図で場所を確認しながら覚えると、ぐっとわかりやすくなるんだ。

| 場所 | 海の名前 |
|---|---|
| 北海道の北のほう | オホーツク海 |
| 日本列島の西のほう | 日本海 |
| 九州・沖縄の西のほう | 東シナ海 |
| 日本列島の東から南のほう | 太平洋 |
たとえば、日本海は日本列島とユーラシア大陸の間にある海だよ。太平洋は、日本の東側に大きく広がっている海なんだ。名前だけでなく、どこにある海なのかをセットで覚えよう。
日本の端にある島
日本の領域を考えるときは、日本のいちばん端にある島もよく出てくるよ。
教室の広さを知りたいとき、四すみを確認すると全体の広がりが見えてくるよね。それと同じように、日本の北・南・東・西の端を知ると、日本の領域がどれくらい広がっているのかが見えてくるんだ。

| 日本の端 | 島の名前 | ポイント |
|---|---|---|
| 北端 | 択捉島 | 北方領土の一つ。 |
| 南端 | 沖ノ鳥島 | 排他的経済水域を考えるうえで重要。 |
| 東端 | 南鳥島 | 太平洋上にある島。 |
| 西端 | 与那国島 | 沖縄県にある島。 |
沖ノ鳥島は「小さな点」だけど大きな意味をもつ
沖ノ鳥島は、日本の最南端にある島だよ。
地図で見ると、小さな点のように見える島だけれど、じつは日本の海の広がりを考えるうえで、とても大切な場所なんだ。

沖ノ鳥島は、満潮のときには海面上に出ている部分がわずかになる。まるで岩のように見える小さな島だけれど、この島があることで、日本はその周りに広い排他的経済水域をもつことができるんだ。
国土交通省によると、沖ノ鳥島は日本の国土面積を上回る約40万平方kmの排他的経済水域に関係する、国土保全上とても重要な島なんだよ。
だから、波で削られてなくなってしまわないように、護岸工事などで守られているんだ。小さな島を守ることが、日本の海や資源を守ることにもつながっているんだね。
南鳥島は、簡単には行けない日本最東端の島
日本の東端にある南鳥島も、とても面白い島だよ。
南鳥島は東京から南東へ約1860kmも離れていて、航空機でも片道約4時間かかるんだ。ふつうの旅行のように気軽に行ける場所ではなく、気象観測や島の管理のために、気象庁の職員や自衛隊の人たちなどが関わっているよ。
さらに、南鳥島の周辺の海底には、レアアースという貴重な資源があることもわかってきているんだ。レアアースは、スマートフォン、電気自動車、再生可能エネルギーの技術などにも関係する大切な資源なんだよ。
つまり、南鳥島はただの遠い島ではなく、日本の位置、海の範囲、資源、未来の産業までつながっている島なんだ
領域とは
国の範囲のことを領域というよ。
領域は、領土・領海・領空の3つに分けて考えるんだ。
| 領域 | 意味 |
|---|---|
| 領土 | 国の陸地の部分。 |
| 領海 | 国の海の部分。 |
| 領空 | 領土と領海の上空。 |
家でたとえるなら、家や庭の土地が領土、家のまわりの決められた水の範囲が領海、その上の空間が領空のようなイメージだよ。

国の場合は、この範囲が国際的なルールにもとづいて決められているんだ。国の範囲を知ることは、地図の線の意味を知ることでもあるんだよ。
領海は基線から12海里まで
領海は、正確には基線から原則として12海里までの海の範囲だよ。
基線とは、海の範囲を測るときのスタートラインのようなものなんだ。運動場で「ここから50m走る」と決めるとき、まずスタートラインが必要だよね。それと同じように、海の範囲も「どこから測るか」を決めておく必要があるんだよ。
中学地理では「海岸から12海里」と説明されることもあるけれど、より正確には、基線から12海里までが領海なんだ。1海里は1852mだから、12海里はおよそ22kmになるよ。
排他的経済水域とは
領海の外側には、排他的経済水域(英語:exclusive economic zone)という海域があるよ。英語の頭文字をとってEEZとよばれることもあるんだ。
「排他的」って、どういう意味?
排他的経済水域の「排他」という言葉は、少しむずかしく聞こえるよね。
かんたんにいうと、ほかの国が勝手に資源を利用できないようにするという意味なんだ。
たとえば、自分の家の畑で育てた野菜を、知らない人が勝手に取っていったら困るよね。海も同じで、魚や海底の資源をどの国が調べたり利用したりできるのか、ルールを決めておく必要があるんだ。
排他的経済水域は、国の領土そのものではないけれど、魚や海底資源を利用する権利に深く関係している大切な海域なんだよ。
排他的経済水域は、同じく基線から200海里までの範囲に設定されるよ。200海里は、およそ370kmなんだ。
ここで気をつけたいのは、排他的経済水域は「領海からさらに200海里」ではないということだよ。領海も排他的経済水域も、同じスタートラインである基線から測るんだ。

排他的経済水域では、魚などの水産資源や、海底の石油・天然ガスなどの鉱産資源を調べたり利用したりする権利が認められるよ。
つまり、排他的経済水域は「国の陸地」ではなく、海の資源を利用する権利がある範囲なんだ。海の中にも、くらしや産業につながる大切な資源があるんだね。
| 海の範囲 | 距離 | ポイント |
|---|---|---|
| 領海 | 原則12海里 | 国の主権がおよぶ海。 |
| 排他的経済水域 | 200海里 | 資源を利用する権利がある海域。 |
日本はたくさんの島をもつ島国だから、排他的経済水域がとても広いんだ。領海と排他的経済水域を合わせた面積は、国土面積の10倍以上にもなるよ。
日本は陸地だけを見るとそこまで大きな国に見えないかもしれない。でも、海までふくめて考えると、とても広い範囲と関わっていることがわかるんだ。
日本の領土をめぐる問題
日本のまわりには、領土をめぐる問題がある島々もあるよ。ニュースで聞くこともあるし、定期テストでも出やすいところなんだ。
領土をめぐる問題は、島の名前だけを覚えてもなかなか見えてこないよ。どこにある島なのか、どの国と関係しているのかを、地図といっしょに整理していこう。

北方領土
北方領土は、北海道の北東にある択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島のことだよ。
北方領土は、日本の立場では日本固有の領土とされているんだ。第二次世界大戦後にソ連によって占領され、現在もロシアによる占拠が続いているため、日本は返還を求めているよ。
北方領土は、日本の北の端に関わる地域でもあるよ。択捉島が日本の北端であることとあわせて覚えておこう。
竹島
竹島は、島根県に属する島だよ。
竹島は、日本の立場では日本固有の領土とされているんだ。一方で、現在は韓国が実効的に支配していて、日本と韓国の間で領有権をめぐる問題があるよ。
竹島は日本海にある島なんだ。日本海の位置とセットで確認すると、地図上で見つけやすくなるよ。
尖閣諸島
尖閣諸島は、沖縄県石垣市に属する島々だよ。
尖閣諸島は、日本の立場では日本固有の領土とされていて、日本が有効に支配しているんだ。一方で、中国と台湾が領有権を主張しているよ。
尖閣諸島は、東シナ海にある島々なんだ。竹島は日本海、尖閣諸島は東シナ海と、海の名前とセットにすると混乱しにくいよ。
| 島・地域 | 場所 | 整理のポイント |
|---|---|---|
| 北方領土 | 北海道の北東 | 択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島。日本は返還を求めている。 |
| 竹島 | 島根県 | 日本と韓国の間で領有権をめぐる問題がある。 |
| 尖閣諸島 | 沖縄県 | 日本が有効に支配していて、中国と台湾が領有権を主張している。 |
なぜ日本の領域を学ぶのか
領土、領海、領空、排他的経済水域と聞くと、少しかたい言葉に感じるかもしれないね。
でも、これは地図の線を覚えるだけの勉強ではないんだ。魚をとる海、船が通る海、資源を調べる海、国と国との関係。そうしたものが、日本の領域と深く関係しているんだよ。
日本は海に囲まれているから、海はただの「まわりの水」ではないんだ。くらしを支える場所でもあり、資源をもつ場所でもあり、周りの国との関係を考える場所でもあるんだね。
テストでよく出るポイント
「日本の領域」では、次の内容がテストでよく問われるよ。
- 日本は海に囲まれた島国で、他国と陸上国境を接していない。
- 日本列島の4つの大きな島は、本州、北海道、九州、四国である。
- 日本のまわりには、オホーツク海、日本海、東シナ海、太平洋がある。
- 日本の北端は択捉島、南端は沖ノ鳥島、東端は南鳥島、西端は与那国島である。
- 領域は、領土・領海・領空からなる。
- 領海は原則として海岸から12海里までである。
- 排他的経済水域は沿岸から200海里までで、資源を利用する権利がある海域である。
- 北方領土は、択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島である。
- 竹島は、日本と韓国の間で領有権をめぐる問題がある。
- 尖閣諸島は、日本が有効に支配していて、中国と台湾が領有権を主張している。
「日本の領域」のまとめ
日本は、海に囲まれた島国だよ。本州、北海道、九州、四国の4つの大きな島と、多くの島々から成り立っているんだ。
国の範囲である領域は、領土・領海・領空に分けられるよ。領海は原則12海里まで、排他的経済水域は200海里までで、海の資源を利用する権利と関係しているんだ。
また、日本の端にある島や、北方領土・竹島・尖閣諸島などの領土をめぐる問題も、この単元では大切なんだ。島の名前だけでなく、どこにあるのか、なぜ重要なのかを地図といっしょに確認しておこう。
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