英単語の効率的な覚え方を中学生向けに解説。脳の記憶のパターンにもとづいた効果的な方法で、1日30分でテスト範囲の英単語をマスターする方法を紹介。

英語は高校はもちろん、大学入試でも必ず必要になる教科。
学年がすすむにつれて、覚えなくてはいけない英単語もどんどん増えていくので、早いうちからコツコツとマスターしていくことが大切だよ。



家庭教師としての経験をもとに、子供たちが無理なく学習できる方法を研究されているTakaさんのブログは必見です!
目次【本記事の内容】
- 1.脳の記憶の仕方には2パターンある
- 2.英単語の覚え方
- 3.まとめ
脳が記憶するときの「パターン2つ」とは
私たちの脳はどうやって情報を覚えているの?
英単語の覚え方の解説の前に、「脳の記憶」について少し考えてみよう。
ぼくたちの脳が記憶する方法には、大きく分けて2つのパターンあるんだ。
脳の記憶パターン
❶ 感情と結びついた記憶
例:部活の大会で優勝した、大けがで手術した、志望校に合格したなど
❷ 何度も見たり聞いたりして覚えた記憶
例:自分の家の住所、親の電話番号、かけ算の九九など
❶の記憶は、一度経験しただけで忘れられない記憶になるよね。
逆に、❷の記憶は、何回も同じ情報にふれることで、やっと覚えることができるんだ。
ここで大事なのは、❷のパターンの「何度もくり返して覚える」というポイント。
これから説明する英単語の覚え方は、このポイントを効果的に使っているんだ。
英単語の覚え方
では、分かりやすく説明するためにこんな状況を考えてみよう。
・1週間後に英単語のテストがある
・テスト範囲は英単語100個
・単語学習に使える時間は1日30分
それでは英単語を覚えるための具体的なステップを説明するよ。
ステップ1:覚えていない単語を見つける
テスト範囲の英単語100個をチェック
ここでやるべきことはただ一つ、自分が覚えていない単語を見つけること。
なぜなら、覚えている単語の復習は時間のムダになってしまうからね。
テスト範囲の英単語100個をひとつずつ、「パッとみてすぐに日本語の意味が分かるかどうか?」で「覚えている単語」と「覚えられていない単語」に分けるんだ。
ここから先のステップでは、ここで見つけた「覚えられていない単語」だけに集中して進めていくよ。



ステップ2:ひとつずつの単語を発音しながら確認
覚えていない単語の理解
覚えていない70個の英単語をみつけたら、次はその単語の日本語での意味と、発音を一度、ひとつずつしっかり確認していこう。
ここで重要なのは、英単語の日本語の意味だけじゃなくて、「単語の発音」も確認すること。
ぼくたちの脳は「読めない言葉は覚えられない」と言われているんだ。
だから、発音できるようにしっかり練習しよう。
ステップ3:1日に何度もくり返す
ステップ2までが終わったら、あと残るは「覚える作業」なんだけれど、実はここが一番大事なところだよ。



それでは詳しく説明するよ。
最初に単語学習は1日30分と決めたことを思い出そう。
みんなならこの30分をどう使うかな?
人それぞれ考えはあると思うけど、ここでオススメするやり方はこんな感じだよ。
1日30分で英単語を覚えるオススメの方法
・30分を6分×5回に分けて、1回6分の単語学習を1日5回行う
・1つの単語にかける時間は数秒(70個×5秒で約6分)
・朝起きて1回、学校で1回、晩ご飯の後に1回…など、すき間時間をうまく使う
・まずは英語⇒日本語に集中し、単語のスペルは後にする



単語学習の方法も「読んで覚える」のか「書いて覚える」のかは、人それぞれ向き不向きがあるので、自分に合ったやり方をみつけよう。
大事なことは1日の中で何度もくり返すことだよ。



ステップ4:テスト前に再確認
「覚えたつもり」を防ごう



こんな経験をしたことがある人は意外と多いんじゃないかな。



本当に覚えたかどうかをテスト前に再チェックすることで、「実は覚えられていない」単語を見つけることができるよ。
この「再確認」のときには、ステップ1の「覚えていた単語」も念のためにチェックするとさらに安心だよ!
英単語の効率的な覚え方
まとめ
- 「何度もくり返して覚える」脳の記憶パターンを利用しよう!
- ステップ1:覚えられていない単語を見つけよう
- ステップ2:単語をひとつずつ一度確認しよう
- ステップ3:短い時間の単語学習を1日に何度もくり返そう
- ステップ4:テスト前に再確認の予行テストにチャレンジしよう
コメント