わたしたちのまち|方位じしんの使い方と公共施設を調べよう
小学校3年生の社会で学習する「わたしたちのまちと市」について、まちたんけんに必要な方位じしんの使い方、駅の周りにある公共しせつとは何か、土地の高い場所・低い場所の使われ方の違いをイラストで解説しているよ。
「わたしたちのまちと市」のたんげんでは、キミが住んでいる「まち」を探検する、新しい学習が始まるよ!
毎日通る道、よく行く公園、いつも見ている建物…。
キミの身の回りには、実はたくさんの面白いヒミツが隠されているんだ。
さあ、探検家の気分で、ぼくらのまちのナゾを解き明かしにいこう!
探検家のたいせつなおやくそく!
まちを安全に探検するには、交通安全のルールをしっかり守ることがたいせつだよ。次のルールを絶対に守ろう!
- 必ずおうちの人や先生と一緒に行動しよう
- 道路に飛び出さない
- 知らない人についていかない
まちたんけんの道具「方位じしん」の使い方と仕組み
まちを探検するには、迷子にならないために、自分がどっちを向いているかを知るための道具が必要だね。
それが「方位(ほうい)じしん」だよ。

方位じしんは、いつでも「こっちが北だよ!」と教えてくれる、すごい道具なんだ。
使い方はとってもカンタン!
方位じしんを、平らな場所に置くよ。
じっと待っていると、色のついた針(はり)が、必ず「北(きた)」の方向を指してくれるんだ。
でも、どうして針は北を指すの?
いい質問だね! 実は、ぼくらが住んでいる地球そのものが、一つの巨大な磁石なんだ。方位じしんの針も小さな磁石だから、地球という大きな磁石に引っぱられて、自然と北を向くんだよ。まるで、見えない力でつながっているみたいだね!
北が分かれば、その反対が「南(みなみ)」、右手が「東(ひがし)」、左手が「西(にし)」だということがわかるね。
この東・西・南・北をまとめて「四方位(しほうい)」というよ。

これさえ覚えれば、もうキミは、まち探検で迷子になることはないね!
まちの“みんなの場所”、「公共しせつ」とは
方位じしんを片手に、まちを歩いてみよう。
すると、色々な建物があることに気づくはずだよ。
その中でも、「公共しせつ」という、特別な場所があるんだ。
公共しせつとは、町に住んでいるみんなが払ったお金(税金)を使って作られた、みんなのための場所のことだよ。だから、特定の人だけじゃなく、誰でも利用できるんだ。

「公共しせつ」は、例えば、こんな場所だよ!
郵便局 | 手紙や荷物を送ったり、受け取ったりできる場所。 |
地区センター | みんなが集まって勉強したり、遊んだりできる場所。 |
区役所 | みんなの暮らしに必要な手続きをするところ。 |
消防署 | 火事や事故から、みんなの安全を守ってくれる場所。 |
ぼくの家の近くにもある!
そうだよね。そして、多くのまちは、「駅」の周りに、こうした公共しせつや、お店、銀行などがたくさん集まっているんだ。
どうして、駅の周りに集まっているの?
それは、駅が電車に乗るたくさんの人が集まる場所だからだよ。
みんなが行きやすい場所に公共しせつやお店があれば、たくさんの人が利用できて、とっても便利だよね!
【探検ミッション!】
キミの家の周りにある公共しせつを3つ探してみよう!
見つけた公共しせつを、簡単な地図にまとめてみよう!
土地の使われ方のヒミツ|高い場所と低い場所の違い
次に、まちの土地の「高さ」に注目してみよう。
坂道があったり、平らな道があったり、まちにはデコボコがあるよね。
この土地の高さと、建物の種類には、実は深い関係があるんだ。
土地の高いところの様子と建物
土地の高いところには、家やマンションがたくさん建てられているね。どうしてだろう?
土地が高いところは、見晴らしが良くて、大雨が降っても水につかりにくいよね。
だから、安全で、気持ちよくくらすことができるんだ。
それで、土地の高いところには、家やマンションがたくさん建っているんだね。
土地の低いところの様子と建物
土地の低いところには、田んぼや畑が多いね。どうしてだろう?
土地の低いところは、平らな土地が広がっていて、川も近くにあるところが多いよ。だから、水がたくさん手に入るし、水が必要なお米や野菜などの作物を育てやすいんだ。
だから、土地の低いところには田んぼや畑が多いんだね。
広い道路のまわりの様子と建物
広い道路は、大きなトラックがたくさん行き来しているよ。そして、広い道路のまわりには工場や大きな倉庫が建てられているのはどうしてだろう?
広い道路があれば、大きなトラックを使って、品物をたくさん運んだり、荷物を出し入れするのにとても便利だよね。
だから広い道路のまわりには、工場や大きな倉庫が建てられていることが多いんだね。
【探検ミッション!】
キミの学校やおうちは、坂の上にあるかな? それとも平らな場所にあるかな?
たしかめてみよう!
まとめ
自分たちのまちのヒミツをたくさん発見できたね。
- 方位じしんを使えば、東・西・南・北の四方位が分かる。
- まちには、みんなのための公共しせつがあり、多くの場合、駅の周りに集まっている。
- 土地の高いところには家が多く、低いところには田畑が、広い道路沿いには工場が多い、というふうに、土地の使われ方には理由がある。
さて、自分たちのまちの様子は、だいぶ分かってきたね。
「じゃあ、ぼくらのまちが集まってできている、もっと大きな“市”全体は、どんな様子をしているんだろう?」
「市の地図を見ると、もっとすごいヒミツが隠されているのかな?」
次の探検では、いよいよ「市の様子」について調査していくよ。
地図記号という、新しい暗号も登場するから、楽しみにしていてね!
運営者情報

ゆみねこ
詳しいプロフィールを見る
青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。
