「挨拶(原爆の写真によせて)」テスト練習問題と過去問まとめ

中学3年国語「挨拶ー原爆の写真によせて」のテストで良く出る問題と過去問をまとめています。クリックすると答えが表示されるので、実力試しや練習にピッタリです!

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石垣りん「挨拶」定期テスト対策練習問題

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「挨拶ー原爆の写真によせて」
テスト対策問題

★本文を確認するために、教科書を用意してね!

問1

「あ、この焼けただれた顔は」とあるが、「あ、」には作者のどのような心情がこめられているか。最も適切なものを次の中から選びなさい。

ア:原爆写真を初めて見たときの驚き
イ:原爆の恐ろしさを今まで知ろうとしてこなかったことへの後悔
ウ:人間の姿とは思えないような写真に対する恐怖
エ:友の変わり果てた姿を見たことへの悲しみ

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答え:ア

問2

「この焼けただれた顔は」とあるが、これはどんな人の顔のことをさしているか。詩の中の言葉を使って説明しなさい。

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答え:(例)一九四五年八月六日、原爆が落ちた時に広島にいた人
【解説】
「一九四五年八月六日 その時広島にいた人」という文から考える。
その時とは、「一九四五年八月六日」のことで、それは原爆が落ちた時のことである。

問3

「この焼けただれた顔は」とあるが、これと対比的に書かれている「顔」を2つ、詩の中から抜き出して答えなさい。

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答え:
すこやかな今日の顔
すがすがしい朝の顔
※順不同

問4

「二五万の焼けただれのひとつ」とあるが、二五万の焼けただれとはなにか、詩の中から25字で抜き出して答えなさい。

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答え:一九四五年八月六日の朝一瞬にして死んだ二五万人の人

問5

「すでに此の世にないもの」とあるが、①何がすでに此の世にないのか。また、②それはなぜか。それぞれ説明しなさい。

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答え:例
①(写真の中の)焼けただれたた顔
②原爆によって亡くなって(死んで)しまったから
【解説】
他の出題例として、「すでに此の世にないもの」が意味しているように、説明している文の空欄を埋めるものがある。説明文は「悲劇は(  )の出来事である」となっており、(  )に入る言葉は「過去」などが正解例とされている。

問6

「向き合った互の顔」とあるが、誰と誰の顔が向き合っていると考えられるか。次の中から最も適切なものを選びなさい。

ア:筆者と読み手
イ:戦後の現代に生きる人々
ウ:一九四五年八月六日に広島にいた人々
エ:写真の中の顔と読み手

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答え:イ

問7

「向き合った互いの顔」とあるが、誰と誰の顔のことか。本文の中からそれぞれ漢字1字で抜き出して答えなさい。

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答え:友・私
【解説】
「向き合った互いの顔」の直前で「とはいえ 友よ」と私が呼びかけていることから、「友」と「私」が向き合った互いの顔のことと考えることができる。

問8

「すがすがしい朝の顔を」とあるが、このあとに続くべき言葉を詩の中から7字で抜き出して答えなさい。

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答え:も一度見直そう

問9

「その顔の中に明日の表情をさがすとき」とあるが、「その顔」とはどんな顔か。本文の言葉を使って説明しなさい。

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答え:例
戦火の跡もとどめぬ、すこやかですがすがしい顔

問10

「私はりつぜんとするのだ」とあるが、「りつぜんとする」とはどのような意味か、次の中から最も適切なものを選びなさい。

ア:怒りに震える
イ:深く悲しむ
ウ:恐ろしさにぞっとする
エ:はっと驚く

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答え:ウ

問11

「私はりつぜんとするのだ」とあるが、それはなぜか。30字程度でわかりやすく説明しなさい。

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答え:(例)悲劇は今もあるのに、現代の人が危機感を持たずにいるから。
【解説】
「地球が原爆を数百個所持して生と死のきわどい淵を歩く」から、「私」は、「原爆のような悲劇は今もまだすぐ隣り合わせにあり、いつ繰り返されてもおかしくない」と考えている。また、現代の人々である「友」の顔を「安らかに美しい」とかかれていることから、「危機感を持たずに生活している」と考えている。
理由を説明する問題なので、「…から」という形で答えるように注意しよう。

問12

「生と死のきわどい淵を歩くとき」とあるが、筆者が「生と死のきわどい淵」を地球が歩いていると考える理由を本文の言葉を使って説明しなさい。

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答え:(地球が)原爆を数百個所持しているから

問13

「何かが近づいてきはしないか」とあるが、「何か」がさすものを本文から漢字2文字で書き抜いて答えなさい。

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答え:原爆

問14

「見きわめなければならないものは目の前に えりわけなければならないものは手の中にある」とあるが、どのようなことを伝えようとしているのか。最も適切なものを次の中から選びなさい。

ア:解決すべき問題は、その気になればすぐ解決できるはずである
イ:私たちが力を合わせれば、問題は容易に解決することができる
ウ:私たちが解決すべき問題は、それぞれ個人が考えるべきである
エ:私たちが検討するべき問題は、すぐ身近にある

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答え:エ

問15

「午前八時一五分は毎朝やってくる」とはどういう意味か。最も適切なものを次の中から選びなさい。

ア:原爆が落とされた記憶は人々の心に毎朝蘇る
イ:原爆が落ちた「時間」は無常にも毎朝やってきて被災者を苦しめる
ウ:「時間」は毎朝やってくるので、私たちは前を向いて歩まなければならない
エ:原爆が落とされたような悲劇は、またいつでも起きうるのだ

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答え:エ

問16

「なぜそんなにも安らかに あなたは美しいのか」とあるが、筆者が①安らかだと考えているもの、②美しいと考えているものをそれぞれ本文の中から書き抜いて答えなさい。

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答え:
①すこやかな今日の顔
②すがすがしい朝の顔
※順不同

問17

「油断していた」とあるが、なにを油断していたのか。最も適切なものを次の中から選びなさい。

ア:一瞬にして死ぬことになるとは思っていなかったこと
イ:見きわめなければならないものが目の前にないこと
ウ:戦争は終わったと思っていたこと
エ:地球が生と死のきわどい淵を歩いていること

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答え:ア

問18

「油断していた」とあるが、油断していた人々は、どうなったのか。詩の中から8字で抜き出して答えなさい。

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答え:一瞬にして死んだ

問19

この詩で筆者が伝えたいこととして適切ではないものを、次の中から選びなさい。

ア:原爆投下によって生まれる悲劇を二度と起こしてはならない
イ:今でも原爆は存在しており、また悲劇が繰り返されるかもしれないという危機感を持つことが大切だ
ウ:原爆の恐ろしさと心から向き合った時、私たちの顔は安らかで美しい
エ:戦火の跡もとどめぬ現代でも、地球にはまだ原爆が存在していることを忘れてはならない

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答え:ウ
【解説】
「適切ではないもの」を選ぶ問題。
ア、イ、エは筆者の伝えたいこととして適切だが、ウは不適切。
【ウが筆者の伝えたいこととして不適切な理由】詩には、「地球が原爆を数百個所持しているのに、なぜあなたは安らかで美しいのか」という内容の部分があり、「やすらかで美しい顔」は「原爆の恐ろしさと心から向き合えてはいない顔」として筆者は伝えようとしている。
よって、答えは「不適切であるウ」となる。

問20

次の詩の部分に使われている表現技法をそれぞれ答えなさい。

ア:その時広島にいた人
イ:地球が原爆を数百個所持して
ウ:あなたの如く 私の如く

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答え:
ア・体言止め
イ・擬人法
ウ・対句法

yuminekoyumineko

わからない問題があったら、「挨拶」の解説ページをチェックしよう!

運営者情報

青山学院大学教育学科卒業。TOEIC795点。2児の母。2019年の長女の高校受験時、訳あって塾には行かずに自宅学習のみで挑戦することになり、教科書をイチから一緒に読み直しながら勉強を見た結果、偏差値20上昇。志望校の特待生クラストップ10位内で合格を果たす。

感想や意見を聞かせてね

  1. より:

    問12の答えはイでも適切だと思われます

    • yumineko より:

      コメントありがとうございます。
      問12は、適切なものを選ぶ設問ではなく、適切ではないものを選ぶ設問なので、
      イは筆者の伝えたい内容として「適切」なため、「答えとしては不適切」となります。
      学校のテストでも、このように「適切でない」という問題が出てくることもあるため、
      このようなタイプの問題も用意しております。
      ややこしくて、申し訳ないです。
      また何かお気づきの点があったら、ぜひコメントお願いいたします!
      ※わかりづらい場合を考えて、問12には解説をつけました。ご指摘ありがとうございます。

  2. パンデモニウム より:

    すごく参考になりました!

  3. ラン より:

    コロナで学校で受けれなかった部分をこのサイトで学ぶことができてとても助かりました。わかりやすかったです。

  4. はる より:

    最後の問20の「その時広島にいた人」は
    「二十五万の焼けただれのひとつ」に続く文なので、体言止めされているのは人ではなく、「ひとつ」の部分だと習いました

    間違えてたらごめんなさい…

    テスト対策として毎回使わせてもらってます✨ありがとうございます

  5. ちゃお より:

    いつも参考にさせていただいています。
    石垣りん「挨拶」定期テスト対策練習問題のPDFだけがダウンロードできません。
    魯迅はできたのですが・・・
    定期テストも近いのでどうすればいいか教えていただきたいです。

    • yumineko より:

      ちゃおさん

      コメント有難うございます。
      確認しましたところ、システムエラーが起きていたようです。
      ただいま修正し、現在はダウンロードしていただけるかと思いますので
      ぜひお試しいただけましたら幸いです。
      お知らせいただき、大変助かります。
      定期テスト、頑張ってください!応援しています。

      • ちゃお より:

        日曜日なのにすぐに対処いただきありがとうございました。
        魯迅の解説も載せていただけるとありがたいのですが・・
        ぜひお願いいたします。

  6. 匿名 より:

    とてもよかった

  7. ラララ より:

    題名の意味を教えてほしいです

    • yumineko より:

      ラララさん

      コメントありがとうございます。
      面白い着眼点ですね。

      石垣りんさんの著書「ユーモアの鎖国」にその理由が書かれています。
      以下は、その部分の引用です。
      ・・・・・・・・
      「題名は、友だちに『オハヨウ』と呼びかけるかわりの詩、という意味で『挨拶』としました。」
      ・・・・・・・・・・・
      石垣りんさんのこの「挨拶」という詩は、石垣りんさんが勤めていた職場で発表されました。
      原爆が投下された日とおなじ8月6日に、原爆投下の写真を張り出すので、そこに添える詩を書いて欲しいと頼まれて、
      石垣りんさんが書いたのが「挨拶」です。
      張り出された場所は、職員が出勤するときに「出勤したよ」とハンコを押す台があるのですが、その台の真上に掲げられたそうです。

      つまり、職員(石垣りんさんにとっての同僚)が会社に来て1番に目にするのがこの詩というわけですね。
      なので、石垣りんさんは「オハヨウ」という意味の「挨拶」という題名をつけたのです。

      もちろん、ただの挨拶ではありません。
      詩に書かれているとおり、「やすらかに 美しく 油断している」同僚に「しずかに耳を澄ませ」「何かが近づいてきはしないか」をよく考えるようにならないのではないか、と問いかける「挨拶」なのですね。

  8. 葱のから より:

    問題集だけでは不安だったのでまじで助かりました。

  9. 匿名 より:

    ありがとうございます

  10. 匿名 より:

    よかった